ブルーアーカイブ「牛牧ジュリ」絆ストーリーの感想・レビュー

メシマズ魔改造女が自分の料理の下手さに気付き、食材の選定や調達(農業)に自己の役割を見い出していく話。
牛牧ジュリは料理が好き!だけどしなくていい自己流アレンジを加えてしまいゲロマズ料理を錬成していた。
ジュリから料理を振る舞われた先生は彼女が美味しい料理を作れるようになるため粘り強く付き合っていく。
当初こそトンチキ勘違い女かと思われたジュリだが先生の親身な指導によって徐々に料理への認識を改めていく。
だがジュリの料理下手は先天的なものであり、お玉を入れるだけでゲロマズにしてしまうことが判明する。
ジュリのショックは深かったが、それでも食に携わりたいと願い、食材の調達として農業に目覚めていく。
バレンタインの時には自分の料理下手を自覚しており市販の方のチョコを渡すが先生が覚悟を示す。

牛牧ジュリのキャラクター表現とフラグ生成過程

先天的に料理下手であったことに絶望するが先生の支援で得意なことを見つけることができたジュリ
  • 自分のやりたいこと・才能と適性・自分に出来る事
    • 牛牧ジュリの絆ストーリーは、当初勘違いメシマズ女であったジュリが、先生との交流を通して料理下手であることを自覚し、自分に出来ることで食に携わろうと成長していく感動物語である。ジュリはメシマズ女であり、当初は無邪気で自分の欠点を反省せず、レシピをガン無視したり、調理方法の銃火器を使ったりするトンデモ女であった。先生は彼女にメシマズ料理を振る舞われ卒倒しながらも、料理が上手になりたいという想いに粘り強く付き合っていく。だが特訓で豚汁を作った際に、ジュリの料理下手がどうにもならないのだと判明してしまう。豚汁づくりにおいてレシピに忠実に作ったのに、味が不味くなってしまう。最後はほとんど先生が作り、最後の最後でちょっとだけジュリが手を出しただけなのに、豚汁は不味くなってしまった。
    • こうしてジュリは先天的に料理をゲロマズに変えてしまうという事実が突きつけられる。ちょっと可哀想。それでもジュリの偉いところは食に携わりたいという想いを諦めないこと。ジュリは何とかして料理部に貢献したいと自分の出来ることを探し、食材の選定の方に活路を見い出していく。給食部は畑を所持して野菜などを栽培していたのだが、ジュリはここに自分の居場所を見い出すことになる。美味しい食材というものは手を加えなくても、そのままで美味しい。ならば自分はトマト栽培だ!と一生懸命トマトを世話していく。ジュリのメモロビもトマトであり先生と一緒に収穫の喜びを分かち合う。
    • このようにジュリ√は自分のしたいことと自分にできることが異なる場合どうすべきかという進路選択における適性を扱う深いシナリオでもあった。ジュリは自分を見捨てず諦めなかった先生にきゅんきゅんするようになっており、トマト収穫イベントの際には先生の体臭を嗅いで喜びを覚えるようにまでなっていた。

 

手作りチョコがゲロマズになってしまったジュリ
  • たとえ料理下手であったとしても手作りをする時
    • ジュリのバレンタインイベントも深イイ話である。この時にはもう既にジュリは自分がメシマズ女であることを自覚していた。先生の事を想ってチョコを作るもゲロマズになってしまい他の給食部員に味見をしてもらってクソマズであると言われていた。それ故、ジュリは市販のチョコを先生に渡すのである。だが我らが先生はジュリの悲哀を十分見抜いていた。だからこそ、先生はクソマズだろうと分かった上で、ジュリの手作りチョコをねだるのである。案の定、チョコは異様であったが、先生はジュリの愛情を慮って美味しく?いただく。ジュリは先生が全てを分かったうえで自分のチョコを求めてくれたことに対しさらにときめくのであった。
たとえゲロマズチョコだったとしても手作りを食べる先生

ジュリ可愛いね集

ジュリ、自分が先天的に料理下手であることを自覚し、絶望する
先生との触れ合いを経て絶望の淵から這い上がるジュリ
食材の調達(農業)に自分のやりがいを見い出したジュリ
トマトの収穫を喜ぶジュリ
先生と関係性を深めたジュリはその体臭にも喜びを覚えるようになっていく