【感想】僕の心のヤバイやつ 第118話「僕は壁を作っていた」

市川が山田を彼女として紹介できなかったので山田が曇りかけてしまう話。
だが1話分の中で市川が急速に成長しトラウマを克服して山田を彼女扱いできるようになる。
下手な恋愛マンガだとグチグチ悩みそうなものだが一気に解決させるカタルシスがすごい。
特に山田の存在のおかげで市川が自己の弱い部分と向き合いそれを克服する展開がグッとくる。
髪を染めてギャル化した山田は初見で市川に褒められたかったのであろうと思うと泣ける。
だが市川が山田の帽子を上げて覗き込み彼女として自慢したかった旨を述べたので全て解決した。

1話分の中で山田曇らせと市川のトラウマ克服と二人の和解を表現するカタルシスよ!

市川に彼女として紹介されなかったので曇る山田
  • 山田の存在によって市川は弱い自分と向き合え克服できる!
    • 市川が中二病になってしまったのは、私立中学に落ちたことが原因であった。尚且つ、小学校時代に仲が良かった友人たちはその私立中に受かり、自分だけが落ちたことが、その傷を深めていた。そしてかつての市川は自己弁護と正当化に塗れていたので、弱い自分を守るため傷つくまいと壁を作って友を遠ざけたのであった。
    • 山田との出会いは市川を精神的に成長させていったが、ここで過去のトラウマと向き合わされることになる。有名私立進学校に行った友と再会したのだ!しかも彼は有名進学塾に通っていることが判明する。それにより市川は劣等感を抱くのだが、さらにそこへ山田がやってきてしまう。山田は自分が髪を染めたのでそれを市川に褒めて欲しかったのであろうし、彼女として紹介して欲しかったのだろう。だが市川は山田を同じ学校の同級生としてしか紹介しなかったし、髪についても山田が期待する反応を示さなかった。それ故、山田は自分が髪を染めてギャル化したことに市川が不満を持ったのだと思い、早々に姿を消してしまう。
    • 一方で市川は自分の弱さを克服していく。かつて市川は自己弁護ばかりしていた。家庭用ゲーム機が欲しくてもすっぱいぶどうの原理で欲しくない理由を正当化していた。自分だけ受験に落ちた時も咄嗟に腹痛のフリをして体調不良のせいにし、かつての友達に壁を作ったのであった。だが内省した市川は自分の弱さや過去の過ちを認めていく。友人との別れ際には山田をきちんと彼女と言える強さを得たのだ。
    • 市川と別れた山田は自分の染めた髪を隠すために帽子を購入していた。さらにナンパを受けており、薄い本ならntrが発生するところだった。しかしトラウマを克服した市川は山田の手を取りナンパから脱出。ちょっと拗ね気味な山田だが、精神的に成長した市川の一言で全てが解決される。山田を彼女として自慢したかったという趣旨の言葉を述べると、ちょっとしたすれちがいは全部良い方向へと向かうのであった。
染めた髪を褒めて欲しかったのにスルーされてさらに曇る山田
拗ねる山田に対して市川はクリティカルを繰り出し全てが解決した。