【感想】ブルーアーカイブ「音瀬コタマ(キャンプ)」絆ストーリーの感想・レビュー

アウトドアだからこそ収録できる音声を題材にコタマと先生がゆるキャン△デートする話。
インドア派だったが大晦日キャンプをきっかけに自然が紡ぐの環境音の収録に目覚めたコタマ。
まずは登山デートでカップルの絆が深まる話。コタマは先生との距離感が縮まりキュンキュンする。
続いては自然の中で人為的な環境音を創ろうとして失敗したコタマが自然そのものの音を見い出す。
最後は山頂の山彦・こだま。自分の名前が弄られたことに少しトラウマがあったが先生に解放される。
コタマは先生と一緒にこだまを作ることで二人だけの音を奏でて反響音の味わい深さに聞き惚れる。

キャンプコタマのキャラクター表現とふらぐ生成過程

ゆるキャン△ヤマノススメ的デートをする先生とコタマ

音瀬コタマは音声に興味がある女の子。ファンアートでは先生を盗聴する側面ばかりが強調され先生ストーカー部隊の一員としてネタにされることも多いが、環境音を愛し感受性豊かな側面もある。そんなコタマのキャンプバージョンでは、音を題材にした先生とのゆるキャン△ヤマノススメ的デートが繰り広げられる。冒頭からカップル物であり、緩やかな登山は特殊スキルが必要ではなく男女が気軽に楽しむことができ、二人きりの会話も弾むし疲れると内面が晒されるのでデートに最適だと云うのだ。そんなわけで先生とコタマも登山デートへと繰り出す。当初、コタマは先生の喘ぎ声などを収録する気マンマンであったが、先に自分の方がバテてしまう。そのため先生に手を引かれて支えられながら山登りをするのだが、コタマは内面を吐露し先生の手の温かさや近距離での触れ合いを行うことで、関係性を深めていく。
 

落葉樹の音を聞くコタマ

続いては環境音の収録。当初コタマは火を付ける作業の環境音を収録しようとするが、なんと初心者では大変難しいきりもみ式で火起こししようとする。コタマは奮戦するも結局は火を付けることが出来ず先生が持っていたマッチに頼ることになる。火の暖かさを実感したコタマは文明の利器を噛みしめるのであった。後日コタマは先生をリベンジに誘うが、もう一度火起こしにチャレンジするのではなく、自然そのものが紡ぐ環境音を味わうことを目指す。火起こしは自然に人間が介入するものであったとし、今度は自然だけの音を探そうというのだ。コタマが目を付けたのが落葉樹であり、葉を落として見かけでは終わりを迎えているが、耳を当てて内部を聞いてみると水が循環する音が聞こえるのだという。二人は自然の中に身を任せ、音を味わっていく。
 

名前を弄られてしまった苦い経験

最後は山頂での山彦・こだまデートを行う。ヤッホーする先生だが、コタマは幼少期に自分の名前を弄られた苦い思い出があった。そのためコタマは様々な理屈をつけてヤッホーを否定するのだが、先生はコタマの拗れてしまった感情を一つずる解きほぐしていく。これはコタマのトラウマを解放させ、コンプレックスを癒すものであった。こうしてついにコタマがヤッホーする場面はグッとくる展開。コタマは先生に一緒にこだまを作りましょうと提案。二人でヤッホーすることで和音を生み、その反響音を堪能する。コタマは先生と山頂でしか奏でることのできない音を紡ぎ、二人で情交を深めたのであった。
 

コタマと先生が生み出す二人だけの音
メモロビ~冬の枯山の味わい~

別衣装