ブルーアーカイブ「剣先ツルギ」絆ストーリーの感想・レビュー

所謂ギャップ萌え。バーサーカーなヒャッハー系少女が恋愛系創作物を好むという話。
剣先ツルギは変顔担当。立ち絵では美少女ゲーとは思えない表情差分を見せて来るのだが……
実は内面は爽やか系青春恋愛創作シュチュを夢見る乙女であり時折可愛らしい表情を浮かべる。
だが現実は上手く行かず失敗することもしばしば。そんなツルギに先生は彼女が求める愛情を注ぐ。
デートに憧れるツルギを高級レストランに連れて行ったり、海で大型犬フリスビー遊びをする。
先生に対して自分の秘めた想いを伝えたり奇怪な顔から乙女らしい顔になったりする姿がウリ。
その典型的ギャップ萌えは普段ヒャッハーしてるだけに破壊力バツグンであり魅力の一つである。

剣先ツルギのキャラクター表現とフラグ生成過程

ヒャッハー系変顔女子が先生になでなでされ乙女な表情になる

剣先ツルギはブルアカの中でも立ち絵の表情に恵まれているキャラ。性格的には全てを破壊し尽くす汚物は消毒系ヒャッハー女であり、その立ち絵もおよそ美少女ゲーのキャラとは言えない。だが不器用ながらも内面は夢見る乙女であり、爽やか系青春恋愛創作に憧れているという一面を持ち、表情差分の中で時折ゲキカワになる様子はギャップ萌えという点ではピーキーな魅力を放っている。当初ツルギは先生と会うのにも照れて逃げ出したり、電車に轢かれてもピンピンしていたりと、その奇怪さが目立つ。だが憧れの青春小説とは程遠い日常に項垂れている所を先生に救われる。先生は大人のカードの特典として招待された高級レストランにツルギを誘うのである。大人のデートに誘われたツルギはまるでシンデレラのようなもてなしを受けきゅんきゅんしてしまう。こうして先生に心を開いたツルギは自分が恋愛系創作物を趣味としていることを開陳し、部屋に誘って自分のコレクションを見せるのであった。
 
水着イベでは青春創作に憧れていたツルギが、テンプレ系物語のようでなくても自分の物語を紡ぎ出していくことになる。みんなでキャッキャウフフしたいツルギであったが、普段ヒャッハー系なためツルギは怖れられ海でもぼっちとなる。そんなツルギのために先生は色々と海遊びを試すのだが、一番しっくりきたのはフリスビー遊びであった。だがこのフリスビー遊びは大型犬の取って来いであり、先生は途中からどこまで本気で投げたらツルギはキャッチできなくなるのかという限界にチャレンジするようになり、違う遊びと化していた。それでも自分の中に楽しみを見い出すことが出来たツルギはこれまでのキャッキャウフフに拘ること無く、夕方の海で黄昏る楽しさを見い出していく。普段とは異なり若干ノスタルジックになりセンチメンタル漂うツルギはギャップ萌え要員として屈指の魅力を放っている。

青春に憧れるツルギをデートに誘う
高級レストランにデートに来てソワソワするツルギ
二人きりの海で大型犬フリスビー取って来い遊びをするツルギ
初めての海遊びを堪能するツルギ
創作物の青春ではなく、自分の青春を紡ぎ出すツルギ