【感想】ブルーアーカイブ「陸八魔アル(ドレス)」 絆ストーリー

仕事が上手く行かなったアルが先生に誘われ大衆的な飲食店で「打ち上げ」をすることの意味を知る話。
高級ドレスを経営の足しに売り払おうとしていたアルだが先生の助言で一張羅の必要性を説かれる。
実際仕事でステイタスシンボルのため高級ドレスが必要となり先生を連れて交流会へ乗り込む。
だがそこは悪徳商法が横行する詐欺紛いの企業ばかりであり、結果的には失敗に終わってしまう。
そんなアルを励ますために先生はラーメン屋に連れて行き、一晩中アルの愚痴に付き合うことになる。
当初アルはフォーマルな服装をした大人が何故大衆飲食店に入るのか疑問に思っていたがその意味を知る。
こうしてアルは先生との「打ち上げ」を経験したことにより、そのドレスは文字通りの一張羅となった。
ドレスを着て先生とお出かけをしたいアルであったが、ここでいつもの「unwelcome school」オチとなる。
口座が凍結されてドレスのお直しを受け取れずにいた所を先生に見られてしまい立替で払ってもらうのだ。
なぜ急ぎで必要だったのかを聞いてしまう先生だが、そりゃ貴方とのお出かけで着たかったからでしょ?

フォーマルな一張羅を持っておくこと。折角の一張羅なのに高級レストランではなく大衆飲食店に入ることの意味

失敗を気にして何を言っても慰めにしか感じられないというアルを励ますためには

アルがフォーマルな一張羅を着ることで大人の社会の一端を知り、先生に一歩近づく話。アルは任務で高級ドレスを購入したが持て余し気味であり売り払って経営の足しにでもしようかと考えていた。だが先生はフォーマルな一張羅を持っておくことは重要であると助言する。半信半疑であったが、服装はステイタスシンボルであり、社会階層に応じた物を着る必要がある。アルは事業開拓のために交流会へ出るが、その一張羅が役に立ったのである(さらにはパートナーとして先生にも同伴してもらった)。

こうして意気揚々と社交に望むアルであったが、蓋を開けてみればあらガッカリ。参加企業は詐欺紛いの悪徳業者ばかりであり、アルはガッカリしてしまう。先生はアルを励ますが、アルにとってその言葉は慰めにしかならないと受け入れ難いものであった。そんなアルを元気づけるにはどうすれば良いか。先生は「打ち上げ」と称して大衆飲食店に連れて行くのだ。仕事の愚痴を吐き出すのには、大衆飲食店に限る。当初アルはなぜフォーマルな服装をした大人が高級レストランではなく大衆飲食店に行くのか疑問に思っていた。だが今回初めて仕事の失敗やその愚痴を吐くためという真相を知ったのであった。先生と共にラーメンを啜るアルは、今まで溜めていた愚痴を吐露して、一晩中先生に付き合って貰うことになる。アルは便利屋メンバーへの感謝と便利屋の資金繰りの厳しさを先生に聞いてもらうのであった。

以上のように先生とアルのパートナーとして関係性を深めるシナリオが展開されたが、アルと言えばやはり「unwelcome school」オチである。先生とドレスで出かけることに味を占めたアルはルンルン気分でアポを取り付け、時間に余裕を以てお直ししてもらったドレスを引き取りに行くが……。なんと風紀委員会に口座が凍結されており、支払えない状況に陥っていた。約束の時間になっても来ないアルを心配した先生は高級衣料店で騒いでいる所を発見。経緯を知った先生は代金を支払ってあげるのだが、アルはその恩義を引け目に感じてしまう。口では投資と考えて!というモノのその後にボソボソと小声でお詫びと御礼を言うシーンはグッとくる。気にし過ぎるアルに対して先生は信用の大切さと自分も後先考えずに未来の自分に任せて行動していると説いて気分を解きほぐす。先生の気づかいに感謝するアルは、信頼に必ず報いるとして、手伝って欲しいことがあればいつでも連絡してちょうだいと先生への奉仕心を深めるのであった。

大人が愚痴るための場所は大衆飲食店
仕事に失敗した時の気持ち
口座が凍結され払えなかった代金を先生に肩代わりしてもらい謝罪と感謝をするアル
先生からの恩義を引け目に感じるアルを巧みなトークでケアする先生