ダンジョン飯1話感想「妹がダンジョンでレッドドラゴンに食われたので速やかに救出するため魔物を食べて自給自足しながら深層を目指すことになった」

迷宮探索RPG×魔物料理ゲテモノ食い×死生観。RPGの古典的お約束を踏まえたギャグを軸に生命倫理を描く。
シナリオの序盤は魔物料理のゲテモノ食いがメインであり、多種多様な想像力溢れる奇怪な料理がウリである。
魔物偏執のライオス・魔物料理のセンシ・冷静な解説役ポジのチル・賑やかしのマルシルの4人がメインを張る。
彼らの目的はドラゴンに食われた妹が消化される前に胃袋から助け出す事であり迅速な迷宮攻略が必要であった。
路銀もアイテムも足りない彼らは自給自足しながら深層を目指すことになり、魔物を料理していくこととなる。
魔物料理研究家ドワーフ:センシをニューメンバーとして加入させることで魔物料理を次々と繰り出していく。

日本のRPG業界が積み重ねてきたものの結晶~フリーレンとダンジョン飯が同時期に見られるのは2024冬アニメだけ(かもしれない)~

大サソリと歩き茸の水炊き

フリーレンがグルグルと雰囲気が似ていることが指摘されているが本作もノリはそんな感じ。向こうが世界を旅する系統ならばこっちは迷宮探索で下層に潜っていくパターン。本作の真骨頂はレッドドラゴンから妹ファリンを(一度)助け出した後の世界設定考察編にあるが、前半の迷宮攻略編も十分オモシロイ。物語前半のメインは文字通りダンジョンに住み着く魔物を料理するゲテモノ食いにあり、それを賑やかし役のマルシルが可愛らしく?喚くことによって話が進んでいく。
 
第1話では何故ダンジョン飯をしなければならなくなったかの経緯が説明される。要約すると以下の通り。主人公ライオス一行はダンジョン深層でレッドドラゴンと戦うことになるが空腹により動きに精彩を欠き敗北してしまう。その際、ライオスの妹であるファリンはリレミトを唱えパーティーを脱出させるのであるが、自分はレッドドラゴンに飲み込まれてしまったので転移できなかった。ダンジョン内ではザオリクすることが可能だが、みじん切りにされた奴も蘇生できる程であったが、消化されたらかなわない。と、言うわけで出来るだけ早く再び深層に潜らねばなのだが、リレミトの際に路銀もアイテムも旅装も置き去りにしてしまったので、手持ちの武具以外は何も無かったのである。それ故、ライオスは魔物を殺してそれを食べながら自給自足し迅速に妹を助けに行くことを提案。サムライとタンクは離脱してしまったが、親友のハーフエルフの魔法使いマルシル、前払いで雇用していたシーフのチルを連れてダンジョンへ向かった。
 

人喰い植物のタルト

上記3人のパーティーだけでは魔物料理に発展性が見られない。そのためシナリオ的に加入させられたのが魔物料理研究家ドワーフ;センシである。彼はライオスたちが魔物料理を作っている所に現れると、料理方法を教えてくれたり手持ちの食材などを分け与えてくれたりと便宜を図ってくれる。その理由としては、センシの先輩が駆け出しの彼に若い者に上手い物を食わせて技術を継承することの大切さを身をもって教えてくれたからであった。それ故、センシは若者に対して色々と良くしてくれるのである。また魔物料理研究家のセンシはレッドドラゴンをも食べてみたかった。それ故、センシはライオスたちのメンバーに加入してくれることになったのである。1話目はまだマルシルが魔物料理に慣れていないので、彼女がキャンキャン言いながら魔物料理にツッコミを入れる姿を見るのが主眼となる。キノコの水炊きや植物系魔物のタルトなどに文句を言いつつ美味しくいただくマルシルを楽しもう!

スライムに殺されかけるマルシルの図
触手プレイに遭うマルシル
コケるマルシル