ダンジョン飯13話感想「ツンデレチルチャックさん(29)~せっかくファリンを助けたと思ったのにダンジョンマスター狂乱の魔術師の介入を受けファリンは奪われ一時撤退~」

ダンジョン飯のタイトル通りの内容は第1部まで!第2部はダンジョンマイスター編でセカイ設定考察編となる。
珍奇な魔物食というよりも、「食」全体を描くことが主眼となり死生観や世界観や人生観がテーマになる。
第12話でファリンを救出してめでたしめでたし。もしかして人気が出なかったらこれで終わりだったのかもしれない。
また作者が本当に描きたかったのは、第2部からの死生観であるが、イキナリこれをやったら読者はついてこない。
そのためキャラに愛着を持たせ、モンスターを食うという奇抜な冒険譚を用いて独自性を創出しファンを得たのだろう。
満を持して作者ならではの死生観や世界観が描かれることとなる。
普通はセカイ設定考察系に入ると失速するが、ダンジョン飯のスゴイところはこの第2部から一層面白味を増す事である。
今回は第2部にはいるための幕間として地上に帰還する理由付けをするためにチルチャックさんのツンデレが描かれた。

ライオス達が大好きだから死なせたくないので、ツンデレムーブをするチルチャックさん(29)

VS狂乱の魔術師

前回12話ではファリンを助けてめでたしめでたしとなった。だがここでダンジョンマスター狂乱の魔術師の介入を受け、ファリンは再び奪われてしまう。ライオス達は落とし穴に落ち迫りくる壁に圧殺されるところであったが迷宮の死霊たちに助けられ間一髪。オークの群れのイモウトに助けられることになる。ここでチルチャックさんは現状でのダンジョン攻略に限界を感じ、仕切り直しを考える。だがファリン大好きなライオスやマルシルは猪突猛進にファリンを探すべく迷宮を突き進むことしかないであろうことが予測された。そのためチルチャックさんはライオスたちを騙してでも地上に一時帰還させようとしたのだ。このチルチャックさんの優しい思いやりが、自分のことしか考えていない小心者のワガママといった側面で最初は提出される。だがこのチルチャックさんの弁明を聞くオーク妹は、彼の中にある思いやりを見抜き、素直に死なせたくない事を話すように促す。彼女に心を見抜かれたチルチャックさんは騙すのではなく、正面から話して説得を試みることにした。当初ライオスは予想通りファリン救出を強行しようとするが、チルチャックさんは自分の想いを込めて、落ち着いてライオスを説得。曲がりなりにもリーダーであるライオスは話の分からない人物ではなく、チルチャックの弁が正論でありファリン救出にも近づくと判断し、地上帰還を決める。これまではレッドドラゴンに消化される前にファリンを助けねばとRTAしていたわけだが、腰を据えて迷宮の謎を解き明かすことになった。

ファリンは再び奪われてしまう
チルチャックさんのツンデレ本心を見抜くオーク妹
ライオスを説得するチルチャックさん

ダンジョン飯感想まとめ