ダンジョン飯20話感想「道徳。少しの嫌な事から逃げてばかりいると遠回り・迷子になってしまうという話」

今回はイヅツミ回。嫌な事や面倒くさい事から逃げ回っていた少女が我慢や忍耐を学ぶ話。
獣人化した呪いを解くためにライオスたちパーティーに加入することになったイヅツミ。
だが彼女は集団行動が苦手であり、自分の好きな事しかしないという精神的未成熟児であった。
そんな彼女に躾けを施し、粘り強く教化していくのが話のテーマとなる。
チルが集団行動のメリットを唱えるとともにマルシルが徳目を唱えイヅツミの人間性を育む。
少しの嫌なことから逃げてばかりいると、どんどん遠ざかって行ってしまうと諭された。

好きな事しかせず、嫌な事から逃げてばかりいると何も達成することなどできない

イヅツミに躾けをするメンバーたち

忍耐とか我慢とかも大切だよという話。今回はイヅツミ回。彼女は自由奔放であり協調性も無く自分の好きな事しかしなかった。集団行動にも馴染もうともせず、我が道を行くというスタイルであった。そんな彼女にメリットを説いたり、徳目を唱えたりして、導いていくのが今回のテーマである。まず出番が回ってくるのがチルチャックであり、分業と協業を説く。アイスゴーレムとの戦いの際、核を壊さないと倒せない。ここでチルが核を見つけて矢でその場所を傷つけて目印をつけ、イヅツミに戦闘を委ねるのである。また荷物を補修してリュック及び寝具をプレゼントするのであった。自分じゃできないことを他人にやってもらうことができるというメリットを唱えるのだ。

だがこの教えをイヅツミは曲解して自分の都合の良いように解釈してしまう。即ち、自分のしたくないことを他者に押し付けて良いと考えるのだ。またなぜマルシルたちが我慢をして嫌なことをしているのかが分からないと疑問をぶつけて来る。だが因果応報。イヅツミは独断専行した結果、骨を折ってしまい万事休すとなる。それを助けたのがマルシルであり、イヅツミの疑問にも誠実に答える。マルシルが出した答えというのが、ひとつひとつは些末なことでも嫌な事から逃げてばかりいると自分の目的や目標からどんどん遠ざかってしまうと。目的達成のためには、多少嫌なことがあっても耐えることが重要と説くのであった。こうしてチルやマルシルの粘り強い躾により、イヅツミに社会性というものが芽生えたのである。

イヅツミをパーティーの一員として可愛がるメンバーたち
今回のダンジョン飯