ひろがるスカイ!プリキュア 第34話「もんもん!ましろと帰ってきたアイツ」の感想・レビュー

この世の中に万人受けするものは存在せずどんな行為でも少なからず批判は免れ得ないという話。
今回はマシロ回。図書館で自作の絵本の読み聞かせをするのだが男児からツマラナイと言われてしまう。
ショックを受けつつも何とか最後まで乗り切り、女児たちからは面白かったと言われるのだが……
やはりツマラナイと言われたショックは大きく、ましろは自信を喪失しかけるのであった。
だがそこへ現れたのがバッタモンダさん。彼はましろを精神崩壊させるため策略を巡らせる。
しかし心を折るために放った「覚悟」の言葉が、逆にましろを強くし「覚悟」を決める後押しとなった。
ましろの感謝の気持ちはバッタモンダの心を打ち、彼を精神的に改心させ遠因となるのである。

多くの賛美よりも少ない批判の方が気になるものであり心の傷となりやすい

自作の絵本の読み聞かせ中、ツマラナイと言われ出ていかれてしまうましろ

世の中の出来事において万人受けするものは存在せず、少なからず批判はされるものである。そして多くの人が賛美してくれたとしても、少ない批判の方が心の傷となって残り続けるものである。今回ましろんはその洗礼を浴びせられるのであった。ましろは自作の絵本を図書館で読み聞かせするのであるが、とある男児は話を聞こうとせず、さらにはツマラナイと言って立ち去ってしまうのであった。ましろの偉かった所は他の児童のために最後まで止めることなく読み聞かせを完遂したこと。この後、ましろは女児たちやご婦人たちから面白かったと賛美される。だがやはりどうしてもツマラナイと言われたことはしこりとなって残っていた。
 

「悪口を言われる覚悟」の助言がましろの心を打つ

ショックを受けて黄昏るましろの前に現れるのが、退場した敵幹部であるバッタモンダ。彼は完全に浄化エンドを迎えたのではなく、追い払われただけであり、潜伏しながら虎視眈々と復讐の機会を狙っていた。そんなバッタモンダはましろの心を折るために、様々な策略を巡らせる。バッタモンダはニンゲンに擬態し美大生を装うと、ましろに対して上から目線で助言という名のパワハラを行う。だがバッタモンダの言動はましろにとって全てプラスにとらえられていく。特にバッタモンダの語った、批判される覚悟を持つ話はましろの琴線に触れるものであった。こうして「覚悟」を固めたましろは精神的に成長し、誰か一人でも喜んでくれる人がいる限り、自分は絵本を描き続けると決意。バイトで糊口を凌ぎながら困窮生活を送るバッタモンダにましろはエールを送る。このましろの励ましは、文字通りふわり広がる優しい光となり、バッタモンダの心を動かすのであった。ラストバトル近辺で浄化幹部が助けに来るとかいう展開の伏線か?

「ふわり広がる優しい光」により浄化されるバッタモンダ

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