ブルーアーカイブ「小鳥遊ホシノ」絆ストーリーの感想・レビュー

昼行燈を気取っているが大切な先輩を亡くし大人に裏切られ続けたため不信感を抱く少女を支える話。
小鳥遊ホシノはかつてギラギラしており切れ味の鋭いナイフのような性格をしている少女であった。
そんなホシノに対して温和なユメ先輩は優しく包み込み二人で時間を過ごす中でホシノを丸くしていった。
だがユメ先輩の死亡を経て、それ以来ホシノは性格が豹変。ユメ先輩をトレースするようになった。
また母校が廃校の危機に瀕した時、大人に騙され続けたため大人という存在に不信感を抱くようになる。
先生に対しても最初は警戒していたが、その粘り強く真摯な態度にほだされていき、心を開いていく。
本性を隠しているホシノは時折楽観主義者の仮面が外れネガティブでダークになるが先生がそれをカバー。
割とホシノの先生への依存度は高く、彼女の過去がどのように回収されるのか期待が集まる所である。

小鳥遊ホシノのキャラクター表現とフラグ生成過程

人知れず頑張っているホシノを先生は見ているよ的な何か

小鳥遊ホシノは自分のことをおじさんと自称し、昼行燈を気取って、楽観主義者を装っている。だがその過去には秘められたものがあり、かつては全く異なる性格であったことが描写される。現在のホシノの振る舞いは、彼女に良くしてくれたユメ先輩のトレースであると推測されている。過去のホシノはその能力を臆面も無く隠そうとせず、触れば切れるナイフのような性格をしていた。だがそんなホシノを優しく包み込んでくれたのがユメ先輩であり、彼女とコンビを組むうちにホシノは次第に人に対する信頼感というものを覚えていった。だがある時、ホシノがユメ先輩がヘイローを破壊され死亡している所に遭遇してしまう。大切な存在を失ったホシノは人が変わったようになり、サボり魔の楽観主義者となったのであった。
 

大人という存在に対して不信感を抱いていたホシノが先生に心を許していく

自分をおじさんと自称し、うへへ~とのたまうホシノであったが、その内面は本当の所で人を信じられなくなっていた。メインストーリーでも皆を助けるためとはいえ、何も言わずに自らの身体を犠牲にしてしまう程であった。そんなホシノが先生と接するうちに信じる心を取り戻していくのが絆ストーリーの見所である。廃校の備品探しや夜間の治安活動を通してホシノの本心を知っていった先生に対しホシノは徐々に甘えるようになる。おすすめポイントは夜遅くにホシノを家まで送っていくシーンで、ホシノから先生に腕を組んできながらも、人通りがあると恥じらいから腕を離すところはその可愛らしさが大変素晴らしく表現されている。
 

3万円のペアチケットを買わずに5万払ってスクラッチであてようとする大人の遊び

そして雑誌の景品当てスクラッチにおいて先生の愚行をホシノが「大人の遊び」と称して乗ってあげるところから信頼感が増してくる。ホシノは海洋生物雑誌を買うため先生に頼んで一緒に都会の大きな本屋へ着いてきてもらう。その雑誌にはオマケスクラッチがついており当たれば景品として一人1万5千円の水族館ペアチケット(3万円分)プレゼント。柄にも無くホシノはアツくなる。当然の如く外れるのであるが、この時のホシノを見た先生は1冊1000円する同じ雑誌を50冊購入してくるのだ。先生の愚行に対し5万払うならフツーに3万のペアチケット買った方が良くね?とツッコミかけるのだが、賢いホシノは先生が景品スクラッチに昂奮した自分を慮ってくれたことを察し、大人の遊びと許容して一緒に馬鹿になり、出るまでスクラッチをし続けるのである!!
 

浮かれているところを先生にだけは見られることを許すホシノ

メモロビは上記スクラッチイベントで当てた水族館デートとなり、年相応にはしゃぐホシノの様子を垣間見ることができる。だがここで彼女は自分一人だけが楽しんでいいのかなと仲間に対して罪悪感に駆られ、ネガティブな様子を見せるなどする。そんなホシノの変化が描写されるのが水着キャラスト。メンスト第1章を経てホシノは仲間への罪悪感を抱かなくなっており、寧ろ積極的に先生と自分だけの秘密を共有したがるようになる。海で柄にも無く浮かれてしまった自分を先生に見られても、その姿を見ることを許す一方で、みんなには言わないでよと念を押してくる。また海で昂奮した自分を省みて恥ずかしさに駆られながら見なかったことにしてもらえない?と言いつつも、こういうのも悪くないねと先生への親密度を深めていくのであった。こうしてホシノは先生に対して心を許し始めてしまっており、依存度も深い。このような状況の中、どのようにホシノがユメ先輩を亡くしたトラウマを先生に語るかが注目されている。
 

自分の振る舞いを振り返り恥ずかしくなってきたホシノ
水族館では自分だけが楽しむことに罪悪感を感じネガティブになる
水着キャラストでは先生と秘密を共有することに楽しみを見出している