ブルーアーカイブ「水羽ミモリ」絆ストーリーの感想・レビュー

漫画の影響で大和撫子に憧れ家庭に入るための花嫁修業に勤しむ封建趣味な少女の話。
水羽ミモリは家庭科スキルを身につけ旦那に甲斐甲斐しく尽くすことが大好きであった。
その対象は先生であり仕事で無理をしがちな旦那様に内助の功で仕えることに喜びを感じていた。
徹夜明けの先生の下に駆けつけ朝の支度や朝食の準備、いってらっしゃいのハグで送り出してくれる。
だが先生に良い所を見せようと気合いを入れ過ぎて失敗することも(肉じゃがをカレーにしてリカバリしたが)
掃除ではネットで身につけたおばあちゃんの知恵袋的なスキルを種々披露してくれるぞ!
メモロビでは主婦のオバサンっぽいムーブを見せながらもハンカチを選んで、刺繍を入れてくれる。
またエプロンのエピソードでは大和撫子という理想の自分を体現するため幼少期から努力してきたことが語られる。

水羽ミモリのキャラクター表現とフラグ生成過程

押しかけ女房をキメ甲斐甲斐しく世話をするミモリ

水羽ミモリは大和撫子を目指して様々な家庭科スキルを身につけ旦那様に尽くすことが大好きなちょっと封建趣味入っている女の子。女性の社会進出や地位向上が叫ばれる昨今では排斥の対象にされかねないが、(漫画に影響されたとはいえ)幼少期の頃から主体的意志によって自ら良妻賢母を目指しているところに新しい女性像がある。

そんなミモリのストーリーはやはり旦那様に甲斐甲斐しく尽くすご奉仕や家庭科スキルを扱ったものになっている。キャラストはのっけから資料探しのため徹夜して教室で朝を迎えた先生の世話を焼くところからシナリオは始まるぞ。朝の支度を手伝い、朝食の準備をし、食べやすいように具材にこだわったサンドイッチと温かいお茶で栄養補給をしてくれる。さらに教室から出る時にはいってらっしゃいのハグをして先生を癒してくれるのであった。

だが先生に尽くす余り、失敗してしまうことも。家庭料理を振る舞おうと意気込み肉じゃがを作ってあげようとした時には良い所を見せようとして調味料を間違えると言う基本的なミスを犯してしまう。先生はそれでも温かく受け入れるのだが、ミモリは肉じゃがを魔改造してカレーに変身させ、何とかリカバリー。良い主婦とは冷蔵庫の中のありあわせの物で何とかするものであるという臨機応変な対応を見せた。

お掃除スキルでは、ネットで身につけたおばあちゃんの知恵袋的な隠し技を次々と披露。窓枠の汚れを落とす技をいくつも教えてくれる。メモロビは裁縫スキル。先生とお買い物デートに行ってハンカチをプレゼントしようとするのだが、様々な場面で主婦センサーが働きオバタリアンモードになってしまうミモリが見られるぞ!だが乙女チックないじらしさも存分にある。先生のために材質や色や用途にこだわって選んだハンカチを購入すると、先生のために刺繍を入れるところを見ていて欲しいとおねだりしてくるのだ。花嫁修業の成果を見せたい、自分を認めて欲しいというミモリのエゴが大変素晴らしく描かれている。

愛用品エピソードではミモリが何故大和撫子を目指したかの一端が語られる。自分の理想の象徴がエプロンであり、幼少期からこれを身につけて士気を高め努力してきたのだと。これまで身につけてきた家庭科スキルを先生の為に使ってご奉仕できることが彼女の何よりもの幸せなのである。一見すると封建制に従属しているように思われてしまうミモリだが、彼女は自らの意志で選んでいるのだ。

先生に良い所を見せようとして失敗するミモリ
先生の助言でリカバリして肉じゃが魔改造カレーを作り上げるミモリ
先生に刺繍の腕を見せたいとおねだりするミモリ
先生のお嫁さんになりお世話をしたいと望むミモリ
愛用品エピソードではミモリが大和撫子を目指した理由の一端が語られる