【感想】ブルアカ 古関ウイの思慕本『にわか雨、時々、恋煩い。』を読んだ

読書や思索を楽しんでいた古関ウイがふと先生への想いを募らせた結果発情し一人で慰める話。
些細な出来事から先生との触れ合いを想起した古関ウイは身体が火照り秘所が疼いてしまう。
自ずと手が伸び、いけない事だと分かっていながらも背徳感を抱きながら自らを弄ってしまう。
先生から自分を求められていることを夢想したウイは快楽に耽り被虐趣味すら抱くようになる。
絶頂を迎えたウイが我に返り自己の下半身を顧みて、やってしまったと後悔する所がクライマックス。
追い打ちで被虐妄想していたことも気にするウイの拗らせた感情が素晴らしく表現されている。

古関ウイの先生を思慕する感情が抒情的に表現されている

雨の日、室内で一人の時間を楽しんでいた古関ウイだが……

本作は直接的な本番の描写は無く、古関ウイが先生を想いながら一人で自分を慰めるという形式を取る。人間は些細なことをきっかけにしてふと情景が蘇ることがあろう。古関ウイも肌寒い雨の日、暖を取りながら読書や思索を楽しんでいると、雨の日に先生を迎え入れた記憶が想起される。これにより身体が火照り疼いてしまったウイはふと自分の秘所に手を伸ばしてしまうのである。

ウイの先生を思慕する感情は止めることが出来ず、自分が先生と結ばれた時のことを創造して快楽に耽るのである。ここで本作が特徴的なのは、ウイが被虐趣味の妄想をすることである。身体の奥底まで先生に突かれることを夢想し、強引に押し倒された後やめてといっても何度も求められる場面をイメージし、臀部を叩かれながら頭がまっしろになるくらい後背位で攻め立てられることを考えながら、絶頂を迎えるのである。

逝った後、虚脱感に浸りながら我に返るところが本編最大のクライマックス。椅子を分泌液でびちょびちょにしてしまったウイが「やって…しまったぁぁぁぁ」と悔恨するシーンは是非皆さまに見て欲しいコマになっています!おススメ!!。その後の余韻も良くウイがスマホのモモトークに手を伸ばしながら、先生の来訪を待ち望むしっとりしたエンドとなっている。しかもウイが一人で慰めていたことを見ていたかのように先生から今何してる?とメッセージが来るというギャグオチまで用意されている。隙を生じぬ二段構え。オマケイラストではウイが感情を昂らせながら先生に古書館の鍵を渡すシーンがありとてもかわいい。

先生への思慕により身体が疼いてしまうウイ
古書館で自らを慰めるウイ
これは絶頂を迎える様子
逝った後の虚脱感に浸るウイ
我に返り、後悔するシーンもかわいい