リコポケ28話【感想】「ペテン師のジジイを改心させた話」

多分リコポケの中でも1・2を争う中身スッカラカン回。引き延ばしと言われても過言ではない。
六英雄ポケモンを集める必要性→いにしえのモンスターボールが手掛かり→情報を求め骨董屋へ。
だがその骨董屋がインチキペテン師であり古のモンスターボールは盗まれてしまい取り戻すだけで1話消費。
最後には彼がお涙頂戴の如く改心し、珍しいボールを集めているという職人の情報を得る。
そして次回はその職人の所へ行くんだって。スゲーたらい回しにされてる感が半端ないな。
消費イベントでもまだ見せ場があればよいのだがバトルすらリコだけで完結せず博士に助けてもらう始末。
また肝心の改心イベントもリコの祖母が突如やってきて説教かまして改心させるというオチ。
バトルでも物語の根幹の所でもリコに見せ場が無いので本作はつまらなく感じてしまったのかもしれない。

いや、むしろ中身スッカラカン回としてリコポケ史に名を刻んだのか?

せめてバトルは大人に介入してもらうのではなく、リコだけで完結させて欲しかった

いまいち伝説のトレーナーだの、彼が使役していた六英雄ポケモンだの、それらのポケモンが入っている古のモンスターボールだの言われても微妙。むしろリコポケの見どころは脛に傷持つハミダシ者たちの青春群像劇が見どころだと思っている。だが今回はイベントのためのイベントといっても過言ではないお使いRPG回。(1)古のモンスターボールの情報が必要→(2)情報を求めて骨董屋に行くがペテン師だった→(3)彼を改心させて新しい情報を得る→(4)モンスターボール職人という流れ(分かりやすいチャート方式)。いや、でもお使いRPGを否定しているのではなく、そのイベントの中にテーマがあってキャラの掘り下げが行われるのであれば面白く見られる。またバトルで魅せることもできるであろう。

だが今回はゲストキャラのジジイが若き頃は遺跡発掘をやっていたが冒険に出るのが怖くなってしまい詐欺で楽して儲けるようになっていたのを改心させるというノリである。勧善懲悪のご都合主義の雰囲気が漂う。一方バトルの描写もまた微妙。リコが詐欺で奪われた古のモンスターボールを取り戻すためにバトルをすることになるのだが、結局はフリード博士に助けてもらうという展開になる。せめてペテン師に奪われたボールを取り戻すまではリコ自身でやり切って欲しかった感はあるな。あとジジイを改心させたのもリコの祖母であったので、リコがいまいち活躍しているように思えないため、そこが本作のつまらなさを醸し出してしまっているのかもしれない。リコの活躍が見たいのに、全て大人にやってもらってるというのがツマラナポイントだな。

ペテン師を改心させる方法もリコの祖母が説教して終わりという。

リコポケ感想まとめ