リコポケ13話「内向的な根暗系陰キャ少女だったリコが他人を慮れるようになった成長を親目線で見守る」の感想・レビュー

今回のお話は2週開いた後の新章突入ということで構造的には振り返りの側面が強く回想が主であった。
だがそれをそのまま見せては総集編と何ら変わらないのでリコの成長という観点でシナリオが展開される。
飛空艇修理の間リコは仲間たちとピクニックに行くのだが船内に残るヒキコモリ系中二病少女ドットを気にかける。
リコは自分も陰キャであり腐女子の気持ちが良く分かるので傷つかないよう配慮しつつ楽しんで欲しいと考える。
リコがとった手段はサンドイッチ作りをセッティングしてあげること。ドットは文句を言いつつも満更ではない。
内向的で他者に働きかけることが苦手だったリコがそれをバネに他人を思いやれる優しい少女に成長したのだ!
ドンドン成長していく思春期のリコを間近に見るフリード博士は親の代わりとしてその成長を喜ばしく思うのであった。

フリード博士、既に相当リコに情が湧いてしまっていることが描写される。

リコを温かく見守りその成長ぶりを見違えたなと評して情が湧くフリード博士

今回の話は総集編に近く、リコたち子どもサイドがこれまでの話を通して成長してきたことがピクニックを舞台に描かれた。これまでリコは内向的な根暗系陰キャ少女であり、自分から他人に話しかけることなどできず、殻に閉じこもりがちであった。仕事で忙しい両親からはネグられ気味であり、仲が悪いわけではないが、あまり向き合って貰えていなかった。

そんなリコがニャオハと出会い、飛空艇のメンバーとなることで、所属と承認の欲求が満たされていくのである。リコの成長を描くのに用意されたキャラがヒキコモリ系中二病少女のドットちゃんであり、彼女をリコが気にかけるという構造により、リコが積極的に他人に関与していく機会を用意している。ドットちゃんはリコが大好きなユーチューバーの中の人なのであるが、リコはそのことに気付いておらず、ドットの事を当該キャラのガチヲタ腐女子だと思い込んでおり、同志として(勝手に)シンパシーを抱いている。

リコは自分も陰キャであることからヒキコモリ系中二病の気持ちをよく理解しており、ドットちゃんを無理やりピクニックに連れ出そうとはしない。けれども仲間たちがピクニックを楽しんでいるのに部屋の中に閉じこもっている同志を放っても置けない。そのためリコはドットを傷つけないようにサンドイッチ作りの機会だけをセッティングし楽しんもらおうとしたのだ。ドットは悪態をつきながらも留守番のじいさん&お供のアヒルと一緒にサンドイッチ作りを楽しみ、リコに画像を送ってくる。リコママから娘を託されたフリード博士であったが、リコの成長の様子をまざまざと実感することになり、その喜びを噛みしめるのであった。フリリコというかおに炉利か。

今週のリコかわいいね集

サンドイッチを作るリコ
ニャオハが餌を食べる様子を微笑ましく思うリコ
リコ、自分の企画をドットが喜んでくれたことを嬉しく思う
同志ドットのイキなお返しに喜ぶリコ

リコポケ感想まとめ