【感想】リコポケ19話「リコ、拗れてしまった大人の関係修復に貢献する」

普段は頼れる成人男性でも色々と複雑な感情を抱いていることを知ったリコがオトナに親しみを抱く話。
飛空艇の料理人でありガタイも良く常に明るいマードックさんは安定感のある大人として頼りになる存在。
時間を持て余したリコたちを気遣い自分が手伝いをしてもらうという体裁で遊びに連れてってくれるナイスガイ。
そんなマードックさんであったが、姪っ子ドットちゃんのお使いで入ったカフェで因縁を持つ人物と遭遇する。
それはかつて喧嘩別れしたパティシエの同僚であり、現在も関係性は拗れ切っているのであった。
頼れる大人と認識していたマードックさんが実は自分たちと変わらないことを知り、リコはオトナへの敷居を低くする。
マードックさんの喧嘩相手の反応をよく見ていたリコは彼も仲直りしたがっている様子を感じ取り仲裁を試みることに。
リコが二人の間を取り持つことにより、もう一度一緒にスイーツを作りたかったという悔恨を解消させていく。

オトナは自分たちとは異なると思っていたリコ、オトナも自分たちと変わらない人間だと知る

進化分岐のあるポケモンが自分側についたので有頂天になり友の寂しさを慮れなかったマードックさん

今回はマードックさんのお当番回であるが、きちんとそれを踏まえた上でリコの精神的成長に繋げているので巧みな構成。これまで飛空艇で旅してきたメンバーたちだが、リコの祖母のところに行っては敵に居場所を嗅ぎつけられておばあちゃんの身が心配ということで陸路を取ることに。だが鉄道が運休していたため、一行は足止め。そんな中、暇を持てましたリコ達を気遣ってくれるのがマードックさん。買い出しを手伝って欲しいと口実を与え、遊びに連れっててくれるのであった。このようにマードックさんは頼れる大人であったのだが、姪っ子ドットちゃんのお使いで入ったカフェで過去に関係が拗れた友人と遭遇し、大わらわとなる。
 

リコ、オトナも自分たちと変わらないことに気付き、マードックさんの仲直りに一役買うことに

リコは頼れる大人であるマードックさんが、子供じみた確執を持っていることを眼前に見せられ、オトナもまた自分たちと変わらないのだと感じ、人間理解を深めていく。マードックさんに過去語りをしてもらう中で、相手側も気にしていることを見抜くと、和解の手伝いに乗り出すのであった。マードックさんが友達とケンカしてしまったのは、進化分岐のあるポケモンが自分側に進化してしまったこと。これにより友人が作るケーキは売れ残るようになり、思わずポケモンに当たってしまったことがきっかけで喧嘩別れすることになったのであった。リコはマードックさんを連れてダブルバトルを申し込むのだが、途中で何故かパティシエバトルになってしまう。だが期せずしてもう一度一緒にスイーツを作ると言う夢を叶えていたのだ。マードックさんの友人は、ポケモン進化によりケーキにクリームが合わなくなったのではなく、当時の自分のパティシエスキルがそのクリームを活かせるだけの技術が無かったのだと反省。今ではポケモンのクリームもちゃんと活かせるのだとマードックさんに試食を促す。この味は絶妙なものであり、全てのワダカマリは消えていき、二人は仲直りするのであった。リコは今まで大人は自分たちとは別物だと感じ勝手に線引きしていたが、人間として何も変わらないのだと悟るのである。

大人が和解するシーンを眼前にするリコ

リコポケ感想まとめ