講座で聞いた話の内容をノートに取っていたので整理がてらメモしておく。
【目次】
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0.はじめに
- この講座は北極域研究加速プロジェクトの研究成果を社会的に還元しようとするもの。
- 永久凍土は2年以上0℃以下の温度を保つ土地
- 東シベリアは200万年前の寒冷期から氷河や氷床に覆われず剥き出しの地面が冷たい大気で冷却されたため、分厚い永久凍土層が形成された。
1.サハの自然と永久凍土
- 1-1.サハ共和国概要
- 1-2.自然・気候
- 1-3.永久凍土と景観
- 永久凍土:サハ共和国の領域が300-400mに達する永久凍土層に覆われている
- タイガ:ダフリアカラマツ。降水が年間300mm未満なのに木が育つ理由は永久凍土層により水が浸透しないため、少ない降水でも気が育つ。夏に溶けるある程度の活動層+永久凍土により水が少なくともタイガとなった。
- サーモカルスト:地温の上昇に伴い進行する地表層の変化。
- アラス:サーモカルストにより作り出された地形。深い部分に湖を残す皿状の草地。形成に3000-9000年かかる。
- 氷河期とマンモス:サハ共和国はマンモスの遺体が永久凍土層の中で保存され骨や筋肉、皮膚が新鮮な状態で発掘される。しかし重要視されていたのは交易品になるマンモスの牙であり、加工して取引されてきた。
2.サハの民俗と文化
- 2-1.サハ共和国に暮らす民族
- 主要民族:サハ(ヤクート)約50%、46万6492人
- その他:エヘンキ及びエベン(トナカイで暮らす)、ユカギール、チュクチ、ドルガン
- 2-2.サハ民族と伝統文化
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- 2-3.ウマ・ウシの牧畜とアラス
- 中心地域:ヤクーツク、ビリュ川周辺、川沿いの草地アラス
- 放牧形態:ウマは1年中群れごとに放し飼い、ウシは日帰り放牧で夜は牛舎に入れる。村から10キロ離れたところにベースキャンプの小屋を設置
- 牧草地としてのアラス:草の乾燥がものすごく重要、冬の間のエサとして乾燥させる、ウシは冬に牛舎に入れるので乾草作りを夏期に集中して行なう。
3.地球温暖化の影響
- 3-2.シベリア
- 永久凍土の融解
- 3-3.中央ヤクーチアの環境変化
- レナ川の洪水(レナ川は南から北に流れるため、春になると上流から氷が融けるので毎年洪水するのだが、それが大規模化し洪水被害が拡大している)
- 土地の陥没:永久凍土が融けて流出
- 牧畜の変化:ウマが増加し、ウシが減少している(ウマは冬期間積雪の下から自力で草を探して摂取するが、ウシには飼料が必要。環境変化により乾草の減少か?)