【感想】ブルーアーカイブ「アビドスリゾート復旧対策委員会」(2022.06.22~07.06)

小鳥遊ホシノの過去における重要な要素「アビドス砂祭り」の伏線が張られる話。
ホシノは「おじさん」を自称しいつも気だるい気でサボり魔に見せかけ昼行燈を気取る少女。
だが眠そうなのは病気だからと推測されており過去のトラウマに苛まされている。
ホシノは大切な先輩を亡くしているわけだが「アビドス砂祭り」が大きく関係していた。
リゾート地において古部屋を片付けている時にホシノはそのポスターを見つけ感傷に駆られる。
ユメ先輩を亡くしてから今のホシノになるまで支え続けてきたノノミは目ざとくその異変に気付く。
ホシノが真面目にテキパキとBBQの準備をしていることもあり、ノノミは先生に相談しようとする。
だが後輩に心配をかけまいとするホシノは自ら二人の前に姿を現し、過去を語ることに。
BBQセットは「アビドス砂祭り」で使われるものであったためホシノは張り切ってしまったのだと。
先生、ホシノ、ノノミの「真夏の夜の海」での一夜の出来事はこの全年齢版ではカットされてしまったが。
おそらくホシノとノノミが過去に何があったのかを先生に語ったのだと推測される。

過去ホシノの重要な伏線「アビドス砂祭り」

アビドス砂祭りのポスターとホシノのトラウマ

夏の水着イベストかと思ったら過去ホシノの重要な伏線だった件について。小鳥遊ホシノはおじさんを自称するサボり魔で昼行燈を気取っているが、それは過去に大人に騙されユメ先輩を亡くしてしまったというトラウマによるもの。普段眠ってしまうのもサボりなのではなく普段は眠れず(ヘイローが消えてない)ナルコレプシーであることが疑われている。そんなホシノにとって「アビドス砂祭り」に際して何かがあったことが、これまで匂わされて来た。ユメ先輩が持ってきた昔の砂祭りのポスターをホシノがビリビリに破いてしまったことや、その破いたポスターを必死でテープで繋ぎ合わせ今も飾っていること、これらはホシノの深い闇を感じさせている。

今回のイベストでは廃屋のリゾート地を復旧することになるのだが、なんとホシノは掃除の最中にアビドス砂祭りのポスターを発見してしまう。このポスターを見てホシノは感傷的になってしまうが、丁度そこへ先生が現われる。巧妙に隠しているもののホシノが情緒不安定気味であることに気付いた先生は、掃除を手伝いながらホシノを支えていく。

これがきっかけになったのか、ホシノはいつもの昼行燈とは少し異なる行動をしていく。BBQの際にはいつになく真面目にテキパキと働いたため、先生だけでなくノノミにまで異変を察知されてしまう。皆が寝静まった後、先生は夜の散歩としゃれ込むが、そこへノノミが次いでホシノも現れる。シナリオの展開はパッと見、先生とノノミの二人きりの夜のデートにホシノが割って入ったかのようにも感じさせるが、ノノミの話の内容はホシノについてであり、だからこそホシノが介入したのであった。

話題はやはりBBQの時のホシノの振る舞いに言及することになる。ホシノはBBQセットが「アビドス砂祭り」で使用するものであったので、意識的無意識的に思う所があり、つい真面目に働いてしまったのだという。ユメ先輩を亡くしたホシノがシロコと出会うまでずっと一緒にいたのはノノミであり、ホシノの黒歴史を知っていると言っても過言ではない。先生はノノミ、ホシノと3人で「真夏の夜の海」をすることになるのだが、詳細はカット。だが3人で夜を明かしたことは明記されており、そのピロートークでノノミとホシノの出会いの過去が語られたと予想できる。疲れた先生が昼に起きるまで、ホシノはその寝顔を見守ることとなった。

また戦闘の際にもホシノは余裕を見せることも注目すべき事項である。先生がそのことを指摘するとホシノは笑って応えるのだ。昔だったら他人を信じられず自分一人で何とかしなくてはならないと思い込んでいた。だが今は違う!(ギユッ)と効果音でんばかりに、後輩達への信頼を語るのである。ここからもホシノの変容を読み取ることができ、仲間との信頼を築いたホシノが光っている。

ホシノの過去を慮る先生
ホシノの異変を敏感に察知するノノミ
ホシノのトラウマ「アビドス砂祭り」
ホシノとノノミの間の機微
3人で一晩を明かし「真夏の夜の海」をする
先生を見守っていたホシノと先生に見守れながらだと眠れるホシノ
一人じゃないことを確信しているホシノ
ホシノと仲間への信頼