【感想】ブルーアーカイブ「出張!百夜堂海の家FC計画」(2022.07.20-08.03)

河和シズコ物語。事業拡大を目指すが偽の権利書を掴まされ骨折り損のくたびれ儲け。
お祭り運営委員長河和シズコは悪徳業者の詐欺に引っかかるが何とか対処しようとする。
バラまかれたリゾート使用権を全て回収し、統合したリゾート経営を目指すのである。
その過程で熱意を持った集団はフランチャイズ化していき、悪徳業者はしばき倒す。
こうしてシズコの夢が叶った!かと思いきや、そもそも土地は連邦生徒会のものであった。
権利書自体が架空のものでありシズコは涙を呑むが協力してくれた人々のために宴会を実施。
投資したカネは全て失ったけれど、この事件を通して様々な人々との人脈形成に成功した。
宴会で発揮されたシズコのイベント企画の才能はアビドス砂祭りで生かされる伏線となった。

資本金は吹っ飛び、全ては徒労に終わったが、河和シズコはアビドス高校とその周辺の人脈を得た

全ての権利書を回収し、一大リゾートを築け!

本イベストの主役は河和シズコ。彼女は百鬼夜行でお祭りを開催する権限を持つ運営委員の長であり、様々な企画を成功に導いて来た。だがそれが悪徳業者に目を付けられるきっかけになってしまう。シズコは事業拡大を目指して投資に乗り出すのだが、お祭りの運営権を狙う悪徳業者により、詐欺紛いの権利書を掴まされてしまったのである。シズコが購入したリゾートは様々な不良グループに分割された使用権がバラまかれていたのであった(前編の「アビドスリゾート復旧対策委員会」における権利書もその一つであり、ラストで出て来た最終権利者が「百鬼夜行お祭り運営委員会」だったというワケ)。

この事態に直面したシズコは、百鬼夜行の長ニヤから戻ってくるよう諭されるが、それに意を唱える。全ての使用権を回収し投合すれば良いと唱え巨大リゾート経営を目指すことになる。シズコはアビドス高校の助力を得ながら、イズナやチセと協力し、権利回収運動に励んでいく。この時、相手側がアツいパッションや心意気を持っていた場合は、新たに契約を結び直し、フランチャイズ化していった。だが、明らかに悪意の下で搾取を行っている集団は容赦なくしばいていく。最終的にはシズコを騙していた悪徳業者も引きずり出すことになる。彼らは甘言をチラつかせるが、シズコは一昨日きやがれと提案を一蹴。困難を乗り越え目標を達成したのであった。

こうして、シズコによる統合リゾート経営が実現するかに思われた。だがそもそも論としてリゾートは連邦生徒会の所有地であり、権利書自体が違法だったのである。こうしてシズコのリゾートは接収されることになるのだが、最後に宴会をすることだけは許された。投資した資金は返ってこず、丸々損したカタチになってしまったが、せめてもの思い出にと派手にパーティーを決行する。結果だけ見れば、骨折り損のくたびれ儲けであったが、シズコはこの事件を通して、イズナやチセと関係を深めるだけでなくアビドス高校の知己を得た。ホシノたちはアビドス砂祭りを開催した際には、シズコにお祭りの助言を頼むとフラグが立てられた。

途中、先生は人質として捕まるがワカモに助けを求めて救出され、シズコと対立したものの資本金を取り戻してくれたニヤにはねぎらいの言葉をかける。基本的にブルアカの先生は生徒の主体性を尊重し、客観的には馬鹿のように思えることでも、生徒の意向に付き合ってあげるというスタンスを取る。だがそれだけでなく、合理的な提案をしたのにそれを跳ねられ、一人だけ孤独になってしまったニヤにも配慮をしていた。

祭りを開催する利権を狙われ、詐欺に遭ったシズコ
せっかくリゾートを統合したのに接収されてしまうシズコ
全ては徒労に終わったがアビドス砂祭りフラグを立てたシズコ
先生に褒め言葉を要求するが、いざベタ褒めされると照れるシズコ
河和シズコエンド