祝福のカンパネラ カリーナシナリオの感想・レビュー

祝福のカンパネラは、キャラゲー。テキストを楽しめ!!
カリーナさんシナリオは、幼馴染から恋人へと関係を移す繊細な感情を描く。
個別ルート(第二章)までの作業ゲー(第一章)っぷりには心が折れそうになりますよ?
むしろ第一章いらない。テキストは破壊力抜群。思わずニヨニヨ。

カリーナのキャラクター表現とフラグ生成過程


カリーナさんは、おしとやかでたおやかなお姫様。国民からは皆に慕われております。そんなお姫様だから身分の壁モノかな?とか想っていたら、主人公くんは大神官の息子で相手側とかともお馴染み。しかも幼馴染で幼少期病弱設定ラヴラヴ気にかけていたよイベントで好感度マックス状態。シナリオの根幹は、まぁ幼馴染モノに良くある「幼馴染から恋人への関係性の変化」を描いたもの。普段から主人公くんのことを好き好き言ってはばからず夜な夜な寝具を夜露で濡らすと公言しているほど!!ストレスなく読めるキャラゲーだけど、シナリオとしては皆無で、可愛い女の子と会話を楽しむテキスト重視といえよう。フラグ生成過程としても、特にこれといった問題もなく、日常の積み重ねでカリーナの好意に対して恋心を自覚していくようになるというもの。主人公くんはエロゲ界屈指の最強朴念仁といえよう。幼馴染としての好きという関係に慣れすぎてしまって、男女関係についてはお互い直接的な肉欲を自制してきたけれども、そこからどこまで求めてしまっていいのかしらん?的な状況にニヤニヤ出来ればプレイヤーとして大勝利なんじゃないかな?



「最初に他人のことを考える方は本当に幸せになれるのかしら」。このコトバが、カリーナシナリオ最終章の基軸となる。幸せとは一体何なの?どういうことが幸せなの?まず自分が幸せであることで、そして二人が幸せでいることで、さらには皆が幸せであることで。一人よがりでもなく、二人だけの世界でもない。みんながいるから幸せなんだ!!ということで、そんなみんなの絆を証明するために、力を合わせて教会の鐘を造ることに。カリーナの妄想乙女っぷりとかすごいよ。ぱんつどれにしようかしらん?とか。で、みんなが幸せになるには敵さんも幸せにならなきゃだめだよ?魔力で動く人型人形が動力源を求めて襲ってくるけど、それは動力源がないととまっちゃうから。よーし、皆の力を合わせて動力源の核の秘密を探っちゃうぞ!!カリーナが自らの魔力を削ることで動力源確保!!しかし、さらなる問題が発生。なんでも、カリーナと魔術書の契約が尽きるとカリーナの国の国民が消滅してしまうというのだ。原因はカリーナが人形事件の際に魔力を奉げた後、自分には主人公くんがいるから魔力が無くとも大丈夫だと思ってしまったこと。どうするよ。なんと魔道書さんはカリーナが独り立ちをしたのを祝福してくれて身を引いていたのだった。再び求める再契約で事件解決。消滅してしまった仲良しメンバーも無事復活。大団円でハッピーエンド。