雑録

スズノネセブン! 代官山すみれシナリオの感想・レビュー

スズノネセブン!のすみれシナリオはお使いRPG!!
魔法嫌いなすみれが魔法学園で探さなければならないものとは何か。
それは学校生活で「自分の」大切なものを見つけることだった。


代官山すみれは、飄々としていて掴みどころがない童顔炉利っこ少女。丁寧で人当たりは良いものの、必ずオチに腹黒さを見せる。学園長の孫で、溢れる魔法の才能を有し、魔法の腕も一級品。しかしながら、勝手に祖父の経営する学園に進路を決められたことをいさぎよしとせず、だからといって明確に造反することも出来なくて、唯々諾々と学校生活を送っていた。その生活が満足できているかと問われればそうではないらしい。そんなすみれに姉が薦めたのはとは学内新聞を発行すること。学内新聞を慰みに時を潰す、そんなすみれに課された補習課題は、学園内に父が残した大切なものを見つけることだった。主人公;幸村はのらりくらりとかわすすみれ時折見せる物憂げな表情に惹かれ、探し物に付き合うことですみれルートに突入していく。



だが残念なことにこの探し物紀行がおつかいRPGなんだよなぁ。良く言えば、「学園生活における日常の大切さに気づく青い鳥症候群」ということも出来る。ファザコンの気質があるすみれは父性を幸村に見出していた。すみれが学校嫌いになったのは、父が過労死するほどまで創設に貢献した魔法学校であったから。父の死が魔法に対してのマイナスイメージをすみれに植え付け、かつ学校が父親の死因だということもあれば、学校嫌いになっちゃうだろ?それが、幸村との探し物紀行の中で、学校生活の楽しさに気づいていくという寸法さ。というのも、この探し物紀行は最初から仕組まれたもので、すみれの父が死期を悟ったときに、自分の死が原因ですみれが魔法嫌い学園嫌いなってしまうだろうと予測し、学校を好きになれるよう促したイベントだったのだ。お使いRPGをこなして最後まで辿り着く頃には、すみれは自分の大切なもの(つまりは幸村)を見出しており、みごと補習合格!!ここで終わっておけば結構綺麗に終わったものの、えっちしーんを入れるためのその後のシナリオはわりと蛇足。結局このシナリオだけ、幸村は魔法使って女の子の悩みを解決してないわけだし、前提崩れちゃうね。まぁなんだ、すみれは可愛い。