雑録

花と乙女に祝福を 佐上薫シナリオの感想・レビュー

『花と乙女に祝福を』の佐上薫シナリオは、レールの上を走りたくなくて駄々捏ねちゃうおはなし。
重圧から逃れて自由を気取るが、結局は三つ子の魂百までで、強制されるのが嫌なだけだったの。
最後は晶子の励ましを糧に老舗の祖母とも和解し大団円。西陣織よフォーエバー。

佐上薫のキャラクター表現とフラグ生成過程


佐上薫は自由奔放な遊び人、下級生を食っては手玉に取り自堕落な毎日を送る。どうしてそんな生活を送っているの?それは学園生活が限られた自由であったからであった。幼少のみぎりより西陣織の技術を叩き込まれ、年頃の娘の手はぼこぼこ。せめてものモラトリアムにと、学園生活においてのみは好き勝手に振舞いたかったのである。だがそんなふしだらな生活も長くは続かない。総本家で老舗の祖母が、生活指導にやってきた。下級生食いで派閥闘争を起こすなどの問題はもってのほか。京都に引き取り再教育すると意気込みながらも、学園長の計らいによりなんとかセーフ。しかしそれは生活態度を自重するという前提の上に成り立っていた。しばし大人しくしているかと思いきや、そこへ生徒会が大ピンチ。聖佳ルートでも問題になったように、造花疑獄事件が起こってしまう。聖佳ルートでは、晶子に依存しすぎた聖佳さまが盲目になり、晶子以外はなにも要らないと突っ走ってしまうが、今回は対策もバッチリ。造花作成指導会を開くと意気込むものの、効果はさっぱりあらわれず。



晶子たちの頑張りも実らず停滞するかに思いきや、そこで陰で密かに行動するのがにくいところ。晶子たちを尻目に下級生食いを再会した姿に憤るのだが、実は誤解があった。造花作成指導会が閑古鳥な中、食われた下級生たちがサクラとしてやってきてくれたぞ。今までサボっていたのかと思いきや、なかなかどうして、水面下の努力は忘れないじゃないのと晶子は惚れ直す。だが下級生食い再会は思わぬところで波紋を呼ぶ。なんと派閥争いの一派が嫉妬に駆られ学園長に訴えてしまった。今度こそ本当に退学かと思いきや、ここで活躍するのが我らが主人公:晶子。老舗婆さんと学園長先生の前で、更生させてみせるわと啖呵をきる。勝利条件は、派閥抗争の解決と勤勉な生徒会活動。前者は自分のことしか考えないおにゃのこたちの前で晶子節が炸裂し、取り巻きたちは捨てられるのは嫌だわと仲直り。後者の方は、徹夜造花作成によって態度で示す。そんな頑張りは、老舗婆さんをして後を継ぎたくない意思表示と誤解させてしまうものだった。茶話会当日、晶子はそんな婆さんの思いを汲み取り、薫がどんなにか婆さんのことを思っているかを語る。薫も西陣織や老舗の重みと向かいあいそれを背負う覚悟を示し、今まで婆さんが背負ってきた責任を一緒に背負うことを誓うのだった。見事、和解に一役買った晶子は、祖母と孫娘の仲直り劇場を演出しッピーエンド。