グリザイアの迷宮 体験版 の感想・レビュー

相変わらずグリザイアは面白いのぅ。2月は競争が激しいかもしれない。
体験版は、雄二過去編である「カプリスの繭」と天音とみちるのアフターの3本。
雄二過去は、JBとの回想という形で語られ、麻子の「歪んだ教育ライフ」が送られる。
体験版天音は、閨房描写。相変わらずギャグにしかみえない。
体験版みちるは、相変わらず幸との掛け合いが見どころか?

「カプリスの繭」編の内容

雄二過去編の「カプリスの繭」は傷心な子どもを教育せよ!!むかし「ガンスリンガーガール」という作品があってのぅ、これは、精神や肉体に傷を負った幼女を、これまた社会的な地位から陥落した陰気なオッサンたちが、教育を施しながら教え教わっていくという風味な内容なのだが、同じ臭いがします。雄二は天才の姉を持つがゆえに幼少のみぎりは家族内で疎んじられて育った。一姫お姉ちゃんが死ぬと家族は崩壊、母子家庭化するも、母親は自殺。引き取られた先はテロリストグループでドラッグ決めさせられ犯罪生活。精神も肉体もボロボロな状態で、軍関係者の麻子に引き取られるのであった。ここから始まる麻子の「歪んだ教育ライフ」。軍隊式なマッチョな教育が見どころ。下手をすると「説教ゲー」になってしまうが、なかなか良いことをいっていると思う。雄二じゃないけど、師匠と呼びたくなるな。体験版の流れは以下の通り。

  • (1)雄二病院から引き取られるも拒食状態、麻子とJBは餌付け
  • (2)生きることに無気力状態な雄二に犬を与えるアニマル・セラピー「ペット療法」
    • 本編でのマキナ√に「好きな動物はなんですか」「犬が好きだな」があったのう。
  • (3)麻子の教育
    • 「走って殴って本を読め」 特にこの「本を読め」ってのが好き。
      • 「私は本を読んだ後、本で得た知識を実践で確かめる。とにかく本を読め、そして気になったことは試せ、それが生きた知識となって、オマエを生かす糧となる」
      • 「本っていうのは著者の生き様そのものだ。他人の人生が詰まっている。そして気になったことを試せば、他人の人生を自分の中に取り入れることになる。まさに人生丸儲けってやつだ」
    • 一つの道を究めること
      • 「一つの道を究めるためには、様々なことを学ぶ必要がある。そして必要だからと学ぶうちに、いつの間にか自分に向いた学び方を覚える。たとえそれがどんな道であろうと、その道を究めた人間というのは、他の何をやるにしても自分の得意分野に置き換えて物事の要領を得る。そういうやつは、何をやらせてもソツが無い」
  • (4)雄二のペットが熊に襲われて死亡
  • (5)雄二、自分の生命を「他者受容願望」に見いだす。
    • 麻子の教育により、雄二にとって麻子という人物像が生きる指針となり、「師匠」と呼び出す。そして雄二は、クズでカスな自分が「誰かの役に立つ」という「他者受容願望」に自分の「存在理由の肯定」を見いだす。
      • 「俺が生きていることで、俺が何かをすることで、誰かの役に立ちたい。こんな俺でも、誰かの役に立てるんだって、そんな生き方がしたい」

天音の閨房描写が相変わらずギャグにしか見えない点について

天音はこう言った!!
「最初は自罰の意味合いの濃い、ただの自己憐憫的な贖罪行為でしかなかった。一姫の弟にレイプされれば何かが変わるかもしれない。都合よく好きにさせて、穴があったら入れたい年頃である男の性欲を満たす、ただのカタキレでいい。そんな風に思っていた。男に身体を差し出し、拭いきれない過去を贖おうとする惨めな女、これはちょっと詩的だし、一度はボロボロにされてみるのも悪くは無い」と。
では、その台詞に違わぬ引用をどうぞ。

  • 「ぅわヤバ!恥ずかしい!私顔真っ赤だ!その真っ赤な顔も隠せない!こ、これは…クルわ!」
  • 「え?ほんと?可愛いかな?えっへへ?…っていうか、自由奪われて腰モジモジさせてるとこ可愛いとか言われて喜んじゃっていいのか私?っていうか、いーれーてーーーーー!!」
  • 「っていうか、この前お尻でした時、私、お腹いたくなってトイレで一人、ウーウーいってたけど…でもいいの…。」