ガンナイトガール ナナミンシナリオの感想・レビュー

ガンナイトガールのナナミンシナリオは児童虐待されたメンヘラ少女のはなし。
ドM少女の策略に主人公くん振り回されっぱなし、何もしてない。
作中で散々「関わってやる」とか「踊らされたくない」とか言ってるのにねぇ・・・。
結局は、メンヘラ少女を更生させるのではなくありのまま肯定してあげることでハッピーエンド。


  • (1)戦争を題材にしているが、戦争そのものを描くことが主眼ではなく、戦争はあくまでも限界状況の比喩的な装置である件について
    • 『ガンナイトガール』は近未来戦争モノですが、戦争そのものの目的意識や設定に主眼が置かれているのではありません。そのため、なんというか、設定厨には、どうしても「もやもや感」が拭えない状況となっております。そう、これは「戦時下に置かれた限界状況において人間がどのように生きるか」ということを主題にしていると分かっていても、土台の無いものにはイマイチ踏み込めないのですよね。(※まだナナミンルートしかやってないから他ルートでは軍事モノがメインになるかもしれないのですが。)このもやもや感は『最終兵器彼女』に近い気がします。『最終兵器彼女』でも、舞台は近未来の戦争なのにも関わらず、その戦争がなんのための戦争なのかはっきりせずに、グダグダした人間関係の描写が続いていきましたが、まさにそんな感じ!!同じ軍事モノである『群青の空を越えて』は主権国家体制の限界とか国民国家批判とかグローバリゼーションにおける経済圏のブロック化とかの土台がしっかりしていただけに、人間ドラマが際立っていました。そこのところ、なぜ戦争が起きているのか、戦争はどのような状況なのかも分からないまま、戦争がおこってるんですよぉ〜とか言われてもねぇ。イマイチです。



  • (2)ナナミンルート メンヘラ少女の冗長性
    • ナナミンルートは一言でいうと「メンヘラ少女をありのまま受け入れる」ということです。これを言うだけに、実に回りくどく、くだくだしい文章が続いていきます。パターンとしては以下のような感じ。「(a).ナナミンが何か問題を起こす⇒(b).自作自演の疑い⇒(c).主人公くんが擁護⇒(d).みんなを巻き込む」という展開。この流れが3つか4つくらい繰り返されて、少しずつ話しの真相が明かされていきます・・・。ハナシがなかなか進まず、途中で幾度投げそうになったことか。ナナミンが巻き起こす騒動には、ロボやら軍事演習やらが軍事技術研究やらが絡んできますが、結局のところ、この作品の舞台となっている「戦争」がどんな「戦争」なのか社会的な問題がまったく無視されている点に違和感を感じてしまいます。そんな中で、ヒロインと戦争の関わりを提示されましても・・・ということに尽きるかと思います。そしてナナミンのキャラクター表現について。ナナミンは「親に虐待される中で、生き延びるために虐待を快楽に感じるマゾヒズムに目覚め、死に場所を見つけるために軍に志願したという少女」として描かれています。あるべき「普通像」に理想を描きますが、自分が「普通」になれずに思い悩むというものですね。そんな少女に「普通じゃなくてもいいんだよ」とありのままの姿を肯定してあげればハッピーエンドになります。