ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN 第1話「アルプスの魔法少女」の感想・レビュー

いわゆる萌えミリ/百合ミリの先駆的作品であり、艦これ・ガルパンと共に角川三大軍事モノ。
突如謎の兵器が世界を侵略し始めたため第二次世界大戦が起こらなかった世界線
昔流行ったセカイ系の系譜を継ぎ、敵が侵略してくる理由等を描く事は目的ではない。
戦争に駆り出された少女たちの内面と仲間たちとの関係性が主要テーマとなる。
ベルリン解放が目的ということは、本作がシリーズの完結にあたるの?
第1話は各地に散らばっているメンバーの現在の様子が描かれていく。

ネウロイがどういった存在であり、何故世界を侵略するのかといった問題は所与のものであり、それを描く事が主眼ではない。

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  • セカイ系的世界観で戦争に兵士として従事する少女たちの内面性と関係性
    • 90年代後半からゼロ年代にかけてセカイ系というものが流行りました。その解釈については複数あるものの、作品の背景にある舞台設定は所与のものでありそれを描く事が目的なのではなく舞台で踊る登場人物たちの内面性や関係性を描く事がテーマとされました。エヴァ使徒が襲ってくるのは色々な理由があげられるでしょうし人類補完計画という壮大な伏線が張られましたがそれらを描く事は副次的要因であり主目的ではなくシンジくんやその周辺の人間たちの内面と関係に行き着きました。他にも最終兵器彼女では何と戦ってんじゃいという感じですし、マブラヴオルタシリーズの侵略者って何やねんって感じですが、それらは単なる舞台装置にしか過ぎないのです。本作スト魔女や艦これも同様であり、明確なる「敵」は存在しますが、彼等がどのような存在なのかはスルーされています。そんなわけで、世界設定など所与のものであり、人物の内面と関係性を描く、それがセカイ系的世界観なのです。スト魔女ネウロイが世界を侵略してくる理由?そんなものは知ったことじゃない。パンツじゃないから恥ずかしくないもん。ネウロイの方が実は正しく人類の方が地球を蝕む害虫であることを知って宮藤芳佳が絶望するとかいう展開は二次創作に投げて置け。本作品はあくまでも戦時下という状況の中に投げ出され兵士として銃をとった少女たちの内面と関係性を描く事が目的なのである!!

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