総括 〜早稲田・慶応の世界史で求められている力は何か〜
- 早大・慶大は基礎知識の「運用能力」が試される
- 早大慶大で重要なことは、難しい用語を暗記することではない。それは基礎知識の「運用能力」である。基礎知識というと教科書レベルの用語の暗記だと思ってしまいがちだが、羅列的な知識の有無が問われるのではない。あくまでも「運用する」能力が求められているのである。それが顕著なのが、正誤問題である。センター試験のように、基礎知識を身につけていれば、単純に識別できるという問題ではない。早大・慶大の入試問題の正誤判定は、「頭を使って格闘しないと解けない問題」である。問題文を吟味し、例え知らない用語があろうとも、基礎を駆使してアプローチし、正答を導き出すことが求められている。そのため、演習で「頭を使って問題を解く」練習をすることが重要である。
- 細かい歴史用語に拘ってはいけない
- 過去問研究により分かる大学のカラー(大学が受験生に対して何を要求しているか)
- 年代整序と正誤判定で受験生の振り落とし
- 受験生の振り落としをはかるのが、年代整序と正誤判定。重要年号の暗記もさることながら、そこから歴史的思考により年代整序を行う必要がある。そして問題の難易度を左右するのが正誤判定の問題で、正誤判定が難しいかとどうかで全体に対して取り組みやすいか否かの印象が左右される。
- 上智の地理