サノバウィッチ共通√(体験版の続き〜個別まで)の感想・レビュー

体験版は3章8節;綾地寧々さんのライバル登場まで、共通√は4章までで5章から個別に入ります。
1章〜3章の内容は体験版とほぼ同じですので、そちらの感想をお読みください。

数クリックで綾地さんのライバル魔法少女とは和解し協力して「心の欠片」を集めることになります。
4章はハロウィンパーティーの運営をオカ研がすることになり、バンドしようぜ!になります。

共通√第4章 ハロウィンパーティー


  • 体験版の続き 〜「心の欠片」争奪戦とかにはなりませんでした〜
    • 体験版では転校生の新感覚吐瀉物系魔法少女が綾地さんの邪魔をして幕引きとなるのですが、製品版ではあっさり解決。別に争おうというつもりはなかったのだと数クリックで和解し、同じオカ研仲間として協力していくことになります。綾地さんはかれこれ数年も魔法少女として心の欠片を回収しており、学園での回収はほぼ譲ってあげることになりました。綾地さんがこれまでに集めてきた欠片は主人公くんが吸収してしまっているので、主人公くんのトラウマを解消し、心の穴を埋めることで再回収した方が効率的であるようです。そんなわけで椎葉さんはピコピコハンマー(物理)を駆使しながら、「女の子の格好をすると吐瀉物をまき散らす」代償を抱えつつ、願いを叶えるために活動することになったのです。


  • 定期試験との戦い
      • オカ研に部員が集まり、廃部の危機が去って良かったね!と思っていたら残念なお知らせ。なんと活動実績がないとの批判を受け廃部の危機が再来したのです。そのためオカ研メンバーたちはハロウィンの出し物を企画運営することで実績をつくることになりました。しかしその前に大きな壁が立ち塞がります。それは定期テストで赤点取ったら学校行事に参加できなくなり、ハロウィンパーティーが実行できないというものでした。我らがオカ研部は赤点を回避するため一緒に試験勉強タイム→綾地さん家へいきしょう。勉強会は学園モノの鉄板のネタですが、主人公くんの立ち位置が教える側に回るのか、教えられる側に回るのかが大きな問題になってきます。個人的には教える側の方がいいなぁということで椎葉紬さんと組んで漸化式の勉強です(※教えられる側を選ぶと先輩から古典の指導をされます)。漸化式は(1)推測して証明・(2)階差数列利用・(3)漸化式変形させて等比数列や分かっている数列に変えるという解き方があったなぁと懐かしくなりました。そしてお約束のうっかり綾地さんタイム。部屋の灯りをつけるために証明のリモコンを操作しようとすると、ローターのリモコンが出てきて・・・という展開ですね。見つけたのが性的に純情なめぐるさんでしたので、ローターとは気づかず事無きことを得ました。



  • バンドしようぜ!
    • ハロウィンパーティーの企画でも試験勉強でもイマイチ役に立ててない感じな主人公くんは劣等感に苛まされます。何か自分に出来ることはないかと自責の念に駆られるのです。そんな折、登場してきたのは主人公くんの悪友Bの仮屋和奏さん。パーティーの出し物で有志の参加が少ないことを懸念した主人公くんは、仮屋さんにバンド演奏を打診するのですが、なぜか一緒に参加することに。ドラム担当悪友Aも引き連れて、急遽結成主人公くん達音楽隊。ここでバンド結成の際に悪友Aの弁舌がひかるのですが、この説得は主人公くんにやって欲しかったと思うことしきり。まぁ「努力する主人公くんを描く」ということで、音楽の授業でしか楽器をやったことがなかった主人公くんがハロウィンパーティーを盛り上げるために猛特訓を重ねていく姿はステキ。そしてボロボロになった主人公くんの左手を綾地さんが痛いのとんでけーで癒してくれます。そしてとうとう本番の日になるのですが攻略ヒロインにもかかわらず仮屋さんボーカルの出番が吹っ飛んでしまいます。風邪で喉がやられて歌えなくなってしまったのですね。ここで突如綾地さんがボーカルを担当することになり、オープニングでの伏線が回収されます。仮屋さんに歌わせてやってくれよぉとも思いましたが舞台は成功。これまでに主体的に学校行事に関わってこなかった主人公くんにとって、努力してバンド演奏をやり遂げたことは大きな経験であり、かつての「死んだ魚の目」の日々から徐々に脱却しつつあったのでした。