キミのとなりで恋してる!〜The Respective Happiness〜「なぎさアフター」の感想・レビュー

後ろを振り返るでもなく後ろについていくだけでもなく一緒に一番を取りに行こう決意するはなし。
なぎさは自分で自分でペースを組み立てられず唯だ速い人についていくだけでレースの駆け引きが出来ない事が欠点。
主人公くんはペースメーカー歴が長かったため無意識に相手を配慮して後ろを気にしてしまうのが欠点。
知花先生に指摘された二人はお互いに足りないところを補いあい一緒に一番を取ろうと意識改革。
閨における伽描写のおバカなノリと無駄にほっこりさせにくるテキストはファンディスクでも本領発揮でグッときます。
攻略ヒロインによって主人公くんが見せる人物像も異なってきますが、なぎさ√の主人公くんが一番好き。

星野なぎさシナリオ


  • 一緒に一番をとりに行こうか
    • 「これまで誰かの後ろをついてくるだけだったなぎさが自分を確立できるようになる」というのがなぎさシナリオの根幹です。これまで主人公くんたちの高校はろくな指導者もいず各自が自主練をするだけの緩い陸上部でした。それが、知花彩香先生(処女)が臨時顧問となったことにより意識改革が行われていきます。陸上部主将となったなぎさでしたが、未だ涼香先輩の幻影にとらわれ続けていました。走るスタイルやフォームも涼香先輩の真似ばかり。自分でペースを作ってレースで駆け引きをすることもありません。そんななぎさは自身の適性にあった走り方を確立し、ただついて行くばかりではなく、自分の意思で走る必要があったのですね。そんななぎさの欠陥をいち早く見抜いたのが知花彩香先生であり、なぎさを指導していきます。主人公くんは技術面におけるなぎさへの指導に限界を感じ、知花先生になぎさを預けるのですが、主人公くんもまた選手としての自分の問題を指摘されることになります。主人公くんが抱える問題点とは他人のペースを無意識に気にしてしまうこと。主人公くんはペースメーカーとして選手を支える時期が長かったため、どうしても相手を配慮してしまうのだとか。知花先生の指導により目覚めた主人公くんとなぎさは、後ろを振り返るでもなく後ろについていくだけでもなく一緒に一番を取りに行こうと決意をするのでしたエンドを迎えます。ちなみに勝彦も知花先生からアドバイスを受けるのですが、父親を敵視するばかりに自分の適性を無理に変えているとアドバイスされ複雑な感情を抱きつつも、父の幻影を乗り越えるところは結構感動した自分はチョロすぎる。



  • なぎさシナリオ小イベント小咄まとめ
    • ゴミ漁り事件
      • なぎさが主人公くんと疎遠になっても想い続けていたというエピソード。近所の奥様トークで最近なぎさがゴミ漁りをしていると話題になります。しかしホントウはなぎさがゴミ袋を棄てようか棄てまいか迷って家の中とゴミ捨て場を何回も往復していたことが明らかになります。どうしてなぎさはそんな行為をするのでしょうか?なんとゴミ袋を開けてみると中身はこれまでになぎさが主人公くんのために作った手編みシリーズの山が!!なぎさは主人公くんと疎遠になってしまってもその想いが溢れ、手編みを作り続けていたのでした。それを母親に見つかり「気持ち悪い」と切って捨てられるわけですね。そんなわけでなぎさは手編みグッズを棄てようとしていたのですが、なかなか踏ん切ることができなかったのです。主人公くんはそんななぎさをいじらしく感じ、夏にもかかわらず手編みグッズを装備するのでした。
    • 妊娠騒動
      • 「赤ちゃん出来ちゃった」発言をするなぎさでしたが、妊娠したのは母でイモウトが出来るよ!!というはなし。周囲の人物はなぎさを孕ませてしまったとして真っ白になります。主人公くんは学生の身分で責任が取れるのかとグルグル悩んだりするのですが、真相を知って一安心。それでもすぐに責任を取ると言えなかったことにショックを受けます。ですがここで幼なじみBの莉奈から悩んで当然と肯定のお言葉。むしろ自分が父親になることに対して何も考えずにいるほうがおかしいとの指摘を受けます。
    • 恵(主人公くんのイモウト)の陸上部マネジばなし
      • 今まで主人公くんに甘やかされていた恵は主人公くんの力になりたいと願い陸上部のマネジへ。しかし恵は慣れない仕事ということもあり失敗ばかり。これまでの空気ではそれが許されていたのですが、知花先生の登場により現実を知ることになります。そしてとうとう恵は大ポカをやらかします。記録会で選手登録をすっぽかし、なぎさが出場出来なくなってしまったのです。知花先生にマネジ辞めろとまで言われるのですが、それを主人公くんとなぎさがフォロー。今まで恵が無理して家族を明るくしてきた分、これからは主人公くんとなぎさで恵を助けるよというイイハナシダナー。この失敗から立ち上がった恵はマネジとしての意識改革も行われ、無理に明るくしなくても自然に笑えるようになったのでした。