雑録

マブラヴ オルタネイティヴ「幼馴染凌辱編〜喀什制圧戦」の感想・レビュー

地球外生命体から世界を救い並行世界を修理固成する壮大な話。だがオチが駆け足なような気が・・・。
地球外生命体との対話は武力制圧に終わり、並行世界修理固成編はなく原因は幼馴染に帰せられる。
異星人に凌辱された幼馴染がその悔恨と嫉妬から主人公くんをループさせていたというオチ。
故に幼馴染と結ばれれば因果導体としての役割はなくなりループは閉じて並行世界は収束するという展開。
喀什(カシュガル)の本拠地を潰しはしたが、地球には未だ巣が残存しており脅威も消え去らずお開き。
それでもヒロインたちが片っ端から死んでいく様は圧巻であるし、クリア後の遺書もなかなかの演出。

シナリオ後半部分(被凌辱幼馴染・横浜基地陥落・喀什制圧戦)雑感


  • 被凌辱幼馴染
    • 幼馴染は地球外生命体により脳と脊髄だけにされてしまいました。その脳と脊髄から幼馴染を模した非炭素系擬似生命体が作りあげられます。当初、この非炭素系擬似生命体幼馴染は地球外生命体への敵意しかない存在でした。しかし主人公くんの熱心なケアもあり次第に自我が芽生え、好感度蓄積もなされてきます。しかしある時を境に、この幼馴染は主人公くんを拒絶するようになってしまうのです。好感度マックスであったので自分が告白し幼馴染を受け入れてあげればフラグは成立すると思っていた主人公くんは精神崩壊します。しかしここからの流れがトートツであり、主人公くんを巡る恋のライバルである武士系ヒロインからのアドアバイスが入りフラグは成立。この非炭素系擬似生命体の幼馴染はあまたの並行世界を統合する人格体なので、あらゆるセカイの記憶を保持しています。幼馴染と結ばれなかった世界が観測できる記憶があるため拒絶されたのだと思っていました。しかし事情は異なる様子。
    • なんと幼馴染は地球外生命体から凌辱されていたのです。当初は強姦されることを嫌がっていた幼馴染でしたが、脳内物質を弄られ性的快楽に屈し主人公くんのことなど忘れ去っていきます。そしてとうとう性的快楽を感じる部分以外は切除されていき、最後に脳と脊髄だけが残ったということです。非炭素系擬似生命体として再生された幼馴染はこれらの記憶を思い出し衝撃を受け、主人公くんを不幸にしてしまうので拒絶したというわけですね。犯されて穢された幼馴染を受け入れられればフラグは成立。


  • 横浜基地陥落
    • さて、佐渡島における地球外生命体の巣窟を落とした主人公くんたちは、続いて朝鮮半島における巣窟を落とそうとしていました。しかしここで主人公くんたちの根拠地である横浜基地が襲撃を受けるのです。まぁシナリオの構造上、侵入戦2回やるより防衛戦入れた方が違う展開も演出できますしね。と、いうわけで地球外生命体の侵略を防ぐ戦争が行われるわけですが、マブラヴキャラ以外を退場させる機能を果たすイベントということもあってかここぞというばかりに登場人物たちが死んでいきます。同メーカーの有名作品である『きみのぞ』キャラにおける並行世界での人物描写が結構深く掘り下げられているので、余りにも無残な散っぷりに思わず手に汗握ってしまうこと請け合いです。結局基地は蹂躙され、コアを破壊することでなんとか侵略を防いだのですが、無残な有様になってしまうのです。それでも多くの仲間の死を乗り越え精神的に成長していく主人公くんメンバーズ。しかし猶予はなく、地球外生命体の地球拠点である喀什(カシュガル)を制圧することになったのでした。



  • 喀什制圧戦
    • 終戦直前までの展開がスピーディーであり、侵入や進撃場面は数クリックでカットされます。そして今度はマブラヴの主要キャラたちが次々に死んでいきます。物語冒頭から苦楽を共にしてきた仲間たちがそれぞれの想いを胸にして散っていく様はまさに圧巻であり固唾を飲んで見守ってしまいました。そしていよいよ最終バトルであり、深層の地球外生命体と対峙することになります。今まで地球外生命体とコミュニケーションをとれなかった人類ですが、非炭素系擬似生命体幼馴染と人工ESP発現体であるウサギ系少女のおかげで対話ができるようになりました。主人公くんは色々と対話を試みます。
    • 地球を侵略している生命体はただの道具の一種であり上位概念が存在するとのこと。そしてその上位概念の目的は太陽系における資源の収集であり、地球を侵略しているつもりはないのでした。なぜ侵略しているつもりがないかというと、上位概念たちの常識では炭素系知的生命体など存在しないから。上位概念たちは徹底した調査のもとで知的生命体がいない惑星を資源収奪の対象としていたため、侵略しているつもりはさらさらなかったのです。どうやれば地球の人類たちを知的生命体として認めてもらえるのでしょうか。主人公くんは様々な考えを巡らすのですが・・・結局、物理で殴るんかい!!
    • 問答する主人公くんたちを見かねた武士娘ヒロインが叱咤激励し肉弾戦を展開。最終的に荷電粒子砲で武士娘ごとラスボスを焼き払うのでした。全攻略ヒロインたちが死亡し、その犠牲をへて生還する主人公くんと幼馴染と人工ESP発現体。しかし既に幼馴染はこと切れており、最終的な伏線回収が行われます。



  • 修理固成編はない
    • 平和な現代日本である世界線αから戦時下である世界線βに主人公くんを呼び寄せたのは幼馴染だったのです。理由は上記にも挙げた地球外生命体に凌辱されたことによる悔恨によるものでした(世界線βの主人公くんは幼馴染を守ろうとして死亡している)。そして主人公くんと結ばれたいと願った幼馴染の強い想いが、幼馴染と結ばれなかった√における世界線β´の主人公くんをループさせる原動力となっていました。つまりは幼馴染と結ばれた時点でループは閉じており、並行世界の修理固成は自動的になされ、主人公くんは世界線αに戻ることになっていたのです(カシュガルを制圧できていようがいまいが)。と、いうわけで実は私は並行世界の修理固成編があるとばかり思っていたのですが、そんなシナリオは存在しませんでした。世界線βではまだまだ戦争は終わっていないわけですが、主人公くんは世界線αへと戻っていきます。そこには世界線βにおいて悲劇に終ってしまった人々も転生しており明るくお馬鹿な学園モノの世界が待ち受けていましたよとハッピーエンドを迎えます。