自己を束縛する服飾の固定観念から解放され価値観の多様性を学ぶ才華くんのおはなし。短め。
webを利用した受注・生産・供給の形態をとるネットショップで才華くんは発注を取るのに悪戦苦闘。
従来専攻のオートクチュールではなく日常で着用することを主眼とした大衆服のデザインを目指す。
才華くんが辿り着いた先は妹;アトレが好む「和ゴス」のデザイン。初受注を得て喜びを噛みしめる。
周囲からも「積極的な道草」を推奨された才華くんはパル子とデザインすることに主体性を見出す。
パル子√概要
- 価値観の多様性と積極的な道草
- 才華くんは服飾に関して天賦の才を持ち、さらにその能力を磨き上げてきましたが、その背景には様々な葛藤がありました。デザイナーとして偉大過ぎる母親ルナ様の存在、銀髪白肌赤目であるアルビノの容姿、世界を肯定する父親への尊敬と反抗などなど。そんな束縛で自己をがんじがらめにしてしまった才華くんですが、パル子&マルキューと出会いデザインの楽しさの根源を取り戻します。こうして従来の専攻から転向しストリートファッションの道へと進むことになったのでした。周囲からも積極的な道草は価値観の多様性を学ぶことに繋がり、才華くんの才能をより深めると肯定してもらえます。
- しかし立ちはだかる現実。マルキューが運営するネットショップにおいて才華くんのデザインはまるっきり受注を受けることがなかったのです。大衆が着たいと思うような服をどのようにデザインするかで才華くんは思い悩みます。自分の特性を活かしたデザインは奇麗すぎてアウトとなり、パル子をイメージしたデザインはパル子自身のデザインと被ってしまうのです。ここで才華くんが目をつけたのが妹のアトレであり、彼女の着る「和ゴス」で勝負をすることになります。久しぶりに才華くんとデザインをして楽しかったと述べるアトレやパル子に嫉妬する九千代などアトレ√に期待を持たせる伏線も張られていますよ!!和ゴスのデザインは功を奏し、見事に初めての受注を受けて才華くんは小躍りするのでした。
- だが、ここでパル子が懸念するのが、本当に才華くんがやりたいことが和ゴスのデザインなのか?ということでした。自分たちのことに才華くんを無理やり付き合わせているのではないかと不安に駆られるのです。そんなパル子からの問いに対して、才華くんは今一番やりたいことがパル子とたちとのデザインなんだと主体的な意志を示します。将来、もしくは違うデザインをやりたくなるかもしれないがその時はその時で自分でやりたいこと・したいことを決めるんだぜと!ね。才華くんはこれまでの固定観念に囚われず、様々なことに積極的にチャレンジしていくのでした。
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