前回までのあらすじ
- 敬意表現の復習
- 闕字<平出<抬頭
- 欠画、改名
- 改名の具体例
- → 松田伝十郎が松田七郎左衛門と改名した。
- 松田伝十郎とは、間宮海峡見つけた人。報告した人が間宮林蔵。三丹交易を取り仕切った人が松田伝十郎。
- 三丹交易とは→とにかく中国は毛皮が欲しかった。満州の宮廷とか。毛皮を求めてやってくる。サハリンのアイヌが毛皮(テン・キツネ・カワウソ)をとる。取りつくしちゃったのに松前は狩猟圧力をかける。アイヌは負債を抱える形で中国物品を仕入れる。ウリチの人が負債を返してくれという→人身売買。松田伝十郎はこの状況をみてマズイなと思い、江戸に報告する。幕府も、それはマズイ思う。樺太アイヌが日本に帰服してくれないと困る。千島の人はロシア正教に帰依しちゃってるし。幕府がお金をだして、負債をはらう。サハリンの南端のシラヌシに役所を置く。松田はスゴイ!!ゴロウニンの警備したりもする。
- 蝦夷地を松前に返した時に職場がなくなり幕府に帰る。勘定奉行所の経理担当者に移動する。
- そこで将軍様の孫が誕生!で、孫が「伝」の字を使ったので、名前を改名→→「伝十郎」を「七郎左衛門」と変える。
- → 松田伝十郎が松田七郎左衛門と改名した。
三丹交易について
国史大辞典
山丹交易 さんたんこうえき(洞 富雄)
- 交易内容
- 交易場所
本文
其 時 又 者 其 以前 ニも 調判 可致 旨 等
(ソノ トキ マタ ハ ソレ イゼン ニ モ チョウ ハン イタス ベク ムネ ナド)
【その時、または、それ以前にも、条約を結ぶであろう ことなど】
当 正月 五日 書面を 以 申 達 置
(トウ ショウ ガツ イツカ ショメン ヲ モッテ モウシ タッシ オキ)
【今年の正月の五日、書面によって、申し達し置きました。】
右 日限 二も 相成 候 間 其許 病後
(ミギ ニチゲン ニ モ アイナリ ソウロウ アイダ ソコモト ビョウ ゴ)
【みぎにちげんにもなりましたのですが あなたが 病気の後】
※1月5日に書面で2ヵ月遅れるよと通達してあるが、その2ヵ月が立とうとしている。
押而 再出府 被致 候 由 等 委細 江戸表より 申越 令承知 候
(オシ テ サイシュップイタサレ ソウロウ ヨシ ナド イサイ エド オモテ ヨリ モウシコシ ショウチセシメ ソウロウ)
【押して 再出府 いたされたとのことなど 細々としたこと 江戸から来て 承知いたしました。】
然ル処 其許と 委任之者共 初発より 対話 之 趣者
(シカルトコロ ソコモト ト イニン ノ モノ ドモ ショハツ ヨリ タイワ ノ オモムキハ)
【なので、あなたと(わたくし=堀田が)委任した者どもが、最初から対話をしてきた{※1月5日以前から下田奉行がずっと対話している}趣旨は】
チェック漢字
- 達
- 許
- 後
- 而
- 然
- 處
- 共
- 發