雑録

月の彼方で逢いましょう「倉橋聖衣良」シナリオの感想・レビュー

幼少の頃に世話した親戚の娘は立派に育ったが、自分は冴えないオッサンになっていた話。
親戚の娘はJK3になっても自分に好意を向けてくれるが、眩しくて直視するのが辛すぎる。
自分は夢も目標も叶えられず社会人になりただ生きる為だけに生きていた。
社会人とJK3という世間体もあり主人公は親戚の娘の好意を拒絶、ただの親戚関係に戻る。
しかし離れてみて初めて親戚の娘の存在が自分にとって如何に重要だったかを知る。
虚栄心を乗り越えた主人公くんはフラグ成立。そして再び筆を執るのであった。

倉橋聖衣良のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 幼少期編 母親の再婚事件
    • 倉橋聖衣良は親戚の娘。聖衣良は父親を早くに亡くし母子家庭であったので、主人公くんが色々と面倒を見てあげることになります。聖衣良は放課後主人公くんのバイト先であるカフェに入り浸り、そこで夕飯を食べて一緒に帰るという生活を送っています。しかし、主人公くんと別れた後、夜な夜な繁華街で遊び歩いていることが明らかになります。聖衣良はなぜこのような非行を繰り返していたのでしょうか?その原因は母親の再婚にありました。聖衣良は亡くなった父親を思慕しており、与えられたぬいぐるみを大切にしていました。しかし親子喧嘩の際に、ぬいぐるみが引きちぎられ、翌日には聖衣良の前から無くなっていたのでした。それが父親の存在を否定されたようで、また自分も愛されなくなったら捨てられてしまうのであろうと危惧して、母親との溝が深まってしまうのですね。しかし、実際には母親は自分でぬいぐるみを修理しようとしており、不器用なため中々進捗が滞っていただけだったのです。裁縫が苦手な母親が苦労して直してくれたぬいぐるみを目にした聖衣良は自分の感情が思い込みであったことに気づき、母親の再婚を祝福したのでした。母親との喧嘩の仲裁に尽力してくれた主人公くんに対して聖衣良は好感度マックス!大きくなったら彼女にして!と頼むのでした。

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  • フラグ構築編 未来ある若者と疲弊した社畜の自分
    • 高校時代、主人公くんは聖衣良に対して小説家になって待ってるから!と約束するのですが、結局はなれなかったわけで、編集の仕事をするリーマンになっていました。JK3になった聖衣良は大学見学のために上京し主人公くんのアパートに転がり込んできます。主人公くんは希望溢れ、努力をし続ける聖衣良を見て、挫折し冴えないオッサンとなり社畜生活を送る自分に絶望します。聖衣良から好き好きビームを食らうのですが、主人公くんは余りにも聖衣良と自分の対比に劣等感を感じ、ちっぽけなプライドと虚栄心によって聖衣良と付き合うことを拒絶してしまうのでした。一方聖衣良は主人公くんからの拒絶に対し、兄妹的な関係にしか見られていないことを知り、関係性を深める事を諦めます。そして夏季休暇が終わると寝たふりをする主人公くんと布団を共にし、早朝気づかれないように去っていくのでした。主人公くんは聖衣良がいなくなって喪失感を味わい、自分にとってどんなに聖衣良が大切であったかを噛みしめます。そんなこんなで劣等感や虚栄心を克服した主人公くんは聖衣良を受け容れる決意をし、フラグ成立!

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  • フラグ構築後 もう一度執筆活動を!
    • フラグ構築後、聖衣良ルートで題材になるのはどのようなイベントでしょうか?それは主人公くんが再び小説を書くというものでした。このご時世に新しい雑誌を創刊するのも冒険ですが、主人公くんはコネと職権乱用により、自分の小説の掲載枠を獲得します。こうして再び筆を執った主人公くんは、聖衣良のもう一度主人公くんが創ったお話を読みたいとの願いを叶えることに成功するのでした。一応聖衣良ルートの編集の仕事では、人妻官能小説家がマンネリを克服するためにJKモノを書く作業のバックアップをするのですが、この問題はあんまり掘り下げられませんでした。当初は自分のコダワリに固執した作家だったのですが、主人公くんが作家の立場や思想に配慮できるようになり、関係がうまく行ってよかったねって感じ。最後は聖衣良が自分でデザインしたウェディングドレスを身にまとい結婚エンドで幕を閉じます。

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