雑録

LOST:SMILE memories 美鈴ルートまるごとプレイ体験版

同人ゲーの商業化におけるクラウドファンディングを利用した分割商法。
怪我でバレーボールを挫折した成年が沖縄で少女達と交流し再生する話。
美鈴√では八百比丘尼伝説が題材とされており不老不死がテーマとなる。
フラグ構築に特徴的なイベントが無く、旅館で毎回夕飯を共にする事がメイン。
シナリオの頂点は不老不死が正常化しBBAになった美鈴でも愛せるかというジレンマ。
まぁ結局BBAでも愛せるよと受容してあげれば若いままで不老不死は解かれるのだが。
絵に関しては、立ち絵の表情変化が乏しくのっぺりとした印象を受ける。

90年代末期~ゼロ年代泣きゲーで使い古された伝承ネタ

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  • Key作品でありそうなシナリオ
    • 主人公は島に呼ばれているという漠然とした感情から、亡き父との思い出の島へ旅立ちます。冒頭から昔のノベルゲーの様な展開の連続で、船から落ちて浜辺に流れ着いて変な少女に助けられたり、熱中症で倒れた際に助けてくれた旅館にそのまま上がりこんだりとかトンデモイベントの嵐です。旅先で落ち着いた主人公は島内を観光することになるのですが、もう少し沖縄要素を入れてもよかったのではないか?という感じが強いです。島の魅力とか島ならではの出来事などは余りありませんでした。滞在中の描写を通して、主人公がかつてはバレーボールの選手であり、怪我をして挫折したことが伏線として張られていきます。体験版で出てくるヒロインのうち、今回攻略対象となる美鈴だけ島外の出身。実は1924年生まれのBBA。もともとは神社の娘の巫女だったのですが東京大空襲の時、御神体の依り代となりスクナビコに憑依されてしまい不老不死となったという設定です。美鈴ルートではこの不老不死の呪いを解くことが主軸となります。

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  • 不老不死の呪いとその解呪
    • 美鈴とは滞在する旅館が同じだったことが縁となり、毎回の夕飯を一緒に部屋で食べるようになります。フラグ構築のイベントはこれくらいで、他にはこれといってフラグ生成のためのイベントは用意されていません(あったのかもしれませんが私の印象には残っていない)。美鈴と関係を結ぶと、解呪イベントに移っていきます。美鈴は呪いを解くために日本全国を回っていたのですが、この島にはとある神域があることを聞きつけます。そしてこの神域を目指して洞窟探検イベント。特に意味のない煩雑な選択肢をポチポチと選んで行き、とうとう神域へたどり着きます。ここで島の神から課される試練が不老不死の呪いが解け、BBAとなった美鈴を愛せるかということ。のっけから茶番劇のにおいがプンプンし、主人公がBBAでも美鈴は美鈴だからOKといえば試練イベントは成功。美鈴が不老不死で傷を治せる八百比丘尼的存在だったのは、スクナビコの依り代となっていたからだと理由が明かされ、神との分離に成功し、呪いも解けます。こうして普通の人と同じ時間を過ごせるようになった美鈴は主人公と共に生きていくよとハッピーエンドを迎えます。

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