(1)日本の恐慌
- 戦後恐慌(1920):第一次世界大戦による好況の反動。株式市場は大暴落し、繊維・米をはじめとする商品価格も大暴落を続けた。
- 震災恐慌(1923):関東大震災による東京や京浜工業地帯の壊滅で起こった恐慌。
(2)1930年代日本
- 1932年
- 1933年
- 1935年
- 冀東防共自治政府…日本が河北省東北部に設立させた傀儡政権。日本商品密輸の拠点。
- 1936年
- 1937年
- 7月 盧溝橋事件 ⇒ 日中戦争勃発!!
(3)安内攘外
- ☆蒋介石の方針は「安内攘外」…国外の敵を討つためには、まず国内を平定しなければならないという考え。満州事変などの日本の軍事対応よりも、国内の統一を優先した。
- ①蒋介石の統治
- A)関税自主権の回復(1930)…1928年の北伐完成後蒋介石は国内統一を進め、列強に対しては不平等条約の撤廃を働きかけ、30年に関税自主権を回復させた。ちなみに領事裁判権の撤廃は太平洋戦争勃発後、列強が中国の協力を必要としてからである(1943)。
- B)瑞金制圧(1934)…国民政府軍の包囲攻撃で中華ソヴィエト共和国臨時政府の首都瑞金を制圧。
- C)幣制改革(1935)…それまで中国の通貨は基本的に銀で、紙幣は各銀行が発行していたため、通貨価値や通用範囲が不安定だった。国民政府は銀を禁止し、ポンドに連動した四大銀行が発行する銀行券を法定通貨=法幣と定め、金融的統一を推進した。これにより国家独占資本的金融支配が確立し蒋介石の権力が強化された。
(4)西安事件 1936年12月12日
(5)日中戦争
- ①盧溝橋事件(1937.7)…日本と中国の軍事衝突。日中戦争の発端となる。
- ②第二次国共合作(1937.9)…国民党と共産党が協力。共産党の紅軍は蒋介石の指導下に入り、八路軍と改称。
- ③南京事件(1937.12)…南京占領に対し多数の捕虜・民間人を殺害。国際的な批難を浴びる。
- ④重慶政府(1938~46)…国民政府は南京陥落後も武漢、さらに奥地の重慶に遷都して、ソ連やアメリカの支援を受けつつ、抗日戦を継続。日本は短期間で中国が屈服すると思っていたが、長期戦に突入した。
- ⑤近衛声明 (1938)
- ⑥汪兆銘政権成立…蔣介石のライバルの汪兆銘は日中戦争における共産主義勢力の拡大を嫌い、第三次近衛声明に応じて重慶を脱出。1940年3月に南京に新国民政府を樹立。日本の傀儡政権にすぎず弱体。