雑録

2021年2月発売の新作ノベルゲーは何を買えばいいですか?

2021年発売新作ノベルゲーの主要作品は3本。①ルクル先生の青春演劇部ファンタジーの『冥契のルペルカリア』、②1992年に発売されゲーム業界を変えたとされる『同級生』のリメイク、③戯画のバルドチームと新島夕・鈴平ひろが組んだ『閃鋼のクラリアス』の3本です。個人的にはルクル先生ファンなのでライター買いで『冥契のルペルカリア』を買いましたよ。ノベルゲー史を書くなら『同級生』は必履修科目かとも思いましたが、マップ移動によるキャラ探しと画面クリック連打には耐えられそうもありません。古参の人たちはすごかったんだなぁとしみじみしてしまいました。戯画の新バルドは(体験版をやったかぎりでは)戯画マインになりそう。

【目次】

冥契のルペルカリア (ウグイスカグラ)

我らがルクル先生の演劇部モノです。ルクル先生の部活モノといえば前作『パラレログラム』が有名ですが、その青春群像劇は本作でも健在であり、演劇を目指す少年少女の葛藤や情熱を大変面白く表現しています。しかし本作は部活モノだけでは終わりません。個人的には演劇部だけでも十分にイケそうだとは思うのですが、途中からファンタジーが入ってきて『紙の上の魔法使い』のような展開になってきます。主人公には死んだ妹がおり、その妹の演劇の天才ぶりにあてられ役者人生を終焉させられたという過去を持っています。しかし死んだはずの妹がさも平然と主人公の前に現れるという展開です。遺影が残されていることから生霊ではなく死霊かと推測されますが、そうであるならば何故主人公の前に現れてきたかということが大きな要素となりそうです。果たして演劇部は大会を成功させることができるのか、妹の幻影はどのように解決されるのか、主人公はトラウマ克服できるのかが、非常に楽しみです。

同級生 リメイク (FANZA GAMES)

不朽の名作。ゲーム史の教科書を読んでいると必ず登場する名作です。これまでのゲーム業界を一変させたことが歴史的意義であるそうです。同級生以前のゲームはあくまでもヒロインのキャラ性はゲーム性に従属するものであったのですが、同級生によってヒロインのキャラそのものがゲームの目的となったのでした。(例えばマリオではピーチ姫をクッパから救うことが一応の目的ですがそれはあくまでも名目であり横スクロールアクションが主題でした)。ゲーム史を変えた作品ならばフツーに考えれば必履修科目とも言えるでしょう。しかし当時青春時代を過ごしたプレイヤーの懐古目的以外で新規が参入するのは結構ハードルが高いです。本作の魅力は何といっても自分でマップを移動して女の子に会いに行き、そこで会話を交わして好感度を上げていくことです。しかしこのマップ移動がとてつもなく大変。また攻略対象との会話時には画面をひたすらクリックしてイベントフラグを発見しなければならないのですが、これもまたすごく大変。VNLなどで文章を読むことだけをやってきたプレイヤーにとっては結構高い壁となっています。

閃鋼のクラリアス (戯画)

戯画のバルドチームによるロボットバトル。異世界転生ブームを受けて、ファンタジー世界でロボットバトルをします。ヒロインは没落貴族の娘であり、英雄だった父親が疑惑を受けて地位を失墜させてしまっており、家名再興のために奮闘しています。主人公は異世界転生先でお世話になった恩返しをするため、ヒロインの手助けをしていくという展開です。ヒロインの好感度が上がるとバトルに関するポイントが上昇できるという仕組み。ヒロインの好感度ガン無視で主人公がナルシシズムに走ることが可能で自機の性能だけを爆上げすることもできます。ゲームシステムに関しては、各ロボット機体の「使い分け」がメインとなります。これまでのバルドは主人公機がメインで複数の武装の熟練値を上げながら様々な武器を使いこなし無双するのが醍醐味でした。しかし今回は主人公機を強くするのがメインではなく、ヒロインが所持する機体を操ることが出来、様々なロボットを乗りこなすことがウリとして提供されています。そして動きのモッサリ感がすごい。ダッシュしても移動がホントウにゆっくり。製品版では改善されるのかは未知数。以上のようにシナリオとゲーム性が怪しいものとなっているので、発売日に定価で購入するのは大冒険かもしれません。世間での評判が高かったら中古で買えばいいかなという感じ。名作になると値段も下がりませんが逆に考えれば高く売れるということなので円盤を所持したいというファン以外は中古でいいんじゃない?