雑録

悠久のカンパネラ体験版の感想・レビュー

100年の眠りから目覚めた英雄が最期の寿命を使って闇落ちした元カノを殺そうとする話。
(全体のシナリオ構造とギミックに見るべき所はあるがテキストは面白いとはいえない)
主人公は100年後の世界の危機のために永い眠りについたが95年で目覚めてしまった。
5年のタイムラグを無気力のうちに過ごすが、ある時姫様アイドルのファンとなり覚醒する。
物語の冒頭は探索に出た姫様の護衛を国王から命じられ合流するところからスタートする。
最初のダンジョンで何故か世界が滅びることになり、その危機に立ち向かうことになる。

シナリオ構造やテーマ性は興味深いが、日常パートのテキストが微妙

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  • 元カノを殺すための最期の冒険という設定は面白いのだが……
    • 主人公は100年前の伝説の英雄。永い眠りから目覚めたものの心は封ぜられ無気力状態となっていました。そんな主人公の心に火をつけたのが臣民の支持を得るために歌って踊る姫様アイドルだったのです。以来、主人公は姫様を生きる糧とし残りの人生を生きることになります。なんか前の世代の英雄が現世での少女を救うことに生存の意義を見出すとだけ書くと「すかすか」っぽいですね。
    • 姫様アイドルは王都を抜け出し一人ダンジョン探索に向かってしまうのですが、主人公は国王からその後衛を依頼されることとなります。と、いうわけで物語の冒頭へと繋がり、主人公と姫様が出会うところからシナリオがスタートするのです。この最初のクエストで100年前の仲間たちが次々と終結。さらにダンジョンの奥に封じられていた少女の封印を解くと、なんと初対面なのに主人公の嫁と言い張り、その上世界が破滅すると言うのです。現に、空間が歪み凶悪なモンスターが襲い掛かってきたりなんだり。
    • で、主人公たちは姫様を王都へ送り届ける為に珍道中を繰り広げます。その過程で主人公は100年前に愛し合った元カノに遭遇。旧交を温めることになりますが、この元カノこそがラスボスであり、主人公がスリープ状態になり後世に蘇った目的そのものだったのです。その目的とはシンプルそのもので元カノを殺すこと。果たして主人公は昔好きだった女を殺すことが出来るのか、といったところで体験版はお開きになります。シナリオ全体の構造とかギミックとかテーマ性とかは結構面白く感じるのですが、日常描写のテキストがあまり面白いとは言えない。ギャグがとても滑ってるし、つまらないパロディのラッシュ。折角のシナリオの良さをテキストが潰してしまっている類型の一種と言えるでしょう。

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