雑録

ウマ娘「桐生院葵」シナリオの感想・レビュー

家伝を遵守してきたエリートがトレーナーさんに感化され自らの道を作る守破離の話。
名家「桐生院」を背負う葵は家伝の白書に則り、就任早々高い育成スキルを発揮する。
しかしながらエリートあるあるで理論重視で現場に弱く頭でっかちに陥りがち。
そんな桐生院を手助けするのがトレーナーさんであり二人でお互いを高め合っていく。
視野狭隘になりがちな桐生院は依存してきた白書から脱却し一皮剥けることになる。
最後はうまぴょい。これまで二人で重ねた経験を活かして自分で白書を作るんだエンド。

桐生院葵のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • テーマは守破離。生真面目系ロジック依存少女が視野を広げて自らの理論を打ち立てる話
    • 【1】桐生院葵は名門一族出身のエリートトレーナー。トレーナーさんとは同期であり、家伝の白書を読み込みハッピーミークを育成しています。しかし白書に依存し理屈に固執するあまり空回りする時もしばしば。そんな時に助けてくれるのがトレーナーさんであり、本来ならば敵であるはずの存在なのに色々と良くしてくれます。そんなわけで好感度は鰻登り。全体の事を考えれば桐生院が一流に育ってくれた方がウマ娘界は良くなりますし。
    • 【2】こうして二人は、お互いを高め合う切磋琢磨な関係となります。仕事ばかりで趣味が無かった桐生院が、ミークと共有する趣味を見つけようと奮闘する際には、二人でカラオケに出かけます。またウマ娘の意思を尊重することの本当の意味を体感するシーンでは、ミークを連れて三人で水族館へ行き親密度を深めていきます。ミークの事を想うが故にミークの本質を無視しがちだった桐生院と、桐生院を想うが故に桐生院に本音を曝け出せなかったミーク。お互いが向き合った青信号のような状態。そんな二人をトレーナーさんが近づけることになる靴選びイベントでは泣いた。これミークもトレーナーさんに対して親密度相当高いんじゃない?
    • 【3】桐生院はファンアートではぽんこつさが強調されがちですが、それだけでなくきちんと見せ場も用意されています。学園の心無いトレーナーが結果を出せなければ自分の評価が下がると称して担当ウマ娘に過酷なトレーニングを課するイベントで、桐生院が義憤に駆られるところは結構グッとくる展開です(薄い本だと恨みを買って凌辱とかになりそうですが……)。こうしてトレーナーさんと共に高め合っていった桐生院は途中で白書へ依存することから脱却することになります。トレーナーさんに感化され新しい視野を獲得する桐生院。含蓄がありますね!
    • 【4】桐生院とトレーナーさんは、水族館・カラオケ・遊園地・森林浴等々と様々なイベントを体験し、最後は堂々の温泉回となります。この温泉でのイベントで桐生院はトレーナーさんに心中を吐露していきます。イメージ的にはウマぴょい後のピロートークでの睦言って感じ。桐生院はこれまでの育成人生で身につけた学びや経験を活かして、自分で白書を書きたいというのです。以上により、家伝を重んじて来たエリートの女が、主人公との交流で足りないものを身につけ、最後は自らの流派を打ち立てるという姿展開されるのです。まさに守破離をテーマにしたシナリオだったと言っても過言ではないでしょう。桐生院葵かわいい。

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