ウマ娘「スペシャルウィーク」シナリオの感想・レビュー

北の国からやってきた田舎系純朴方言女子な道産子ウマ娘が友情について悩む話。
田舎出身のスペはウマ娘のメッカであるトレセン学園に馴染めるか不安を感じていた。
しかしその心配は杞憂に終わり、ライバルや仲間に囲まれ訓練はとても充実していく。
そんな中、クラスメイトが病弱な母親に活躍している姿を見せたいから負けろと言ってくる。
これにより産みの親を亡くしているスぺは本気で走れなくなり仲間とも疎遠となっていく。
メンクラするスぺの特効薬となるのが母親との思い出とスズカさんのレース。
誇れる自分になるために走ることを覚悟したスぺはレースへの情熱を取り戻す!

スペシャルウィークのキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 何のために走るのか自分を失ったスぺが再起を図る場面が見どころ!
    • スペシャルウィークは北海道からやってきた田舎系純朴娘!ところどころで方言が出てしまうのがとてもかわいいですね。スぺの故郷には同年代の児童がおらず仲の良い友人というものに憧れていた折、トレセン学園ではたくさんの仲間が出来ました。楽しいライバルたちに囲まれて過ごす青春の日々。トレーナーさんが専属になりますます日々が充実していきます。しかしそんなスぺに事件が起こります。なんとクラスメイトのモブキャラ泣き落としを食らうのです。何でも、母親が病気であるため活躍している姿を見せたいが、結果が出ない。スぺは専属がついたのだからレースで負けろというのです。友人関係に人一倍憧れていたスぺはそんな現実にメンタルがやられていき、さらに自分が産みの親を亡くしていることもダブってレースに本気で取り組めなくなります。ウマ娘の友情とは皮肉なもので、抜くか抜かれるかの死闘の中に友情が発生するため、腑抜けたスぺを見て友人ズはどんどん離れて行ってしまったのです。孤立したスぺ。
    • スぺを復活させるために必要なのはレースを始めたきっかけを思い出させること。スぺの場合はお母ちゃんでした。生みの親の他に育ての親もいるスぺは、血がつながっていなくても、愛情をたっぷりうけて育ちました。そしてスぺが人助けをした時、誇りだよと言ってくれたのです。これがスぺの始原的感情。さらにスぺの起爆剤となるのがレースでの昂奮。スズカさんのレースを見たスぺは熱い血を滾らせます。こうして覚醒したスぺはもう一度仲間たちと走りたいと奮起し、エルグラスに併走を申し込むのです。スぺは併走中、自分の苦悩を振り返っていきます。友達に嫌われるのは怖かったと。しかしメンタルの強さを得たスぺは誇れる自分になるために走り出すのです。その心意気や良し。友達以上、仲間でライバル。本気で走ることを取り戻したスぺにエルグラスは切磋琢磨で迎え入れたのでした。
    • トラウマ解消後は、遊びに来るお母ちゃんにスぺが案内をするための訓練に付き合うことになります。ママンに田舎とは違う体験をさせてあげたいと思うスぺですが、エアママン(トレーナーさん)にはどこにでもあるような商店街やチェーン店などに連れて行くだけになってしまいました。自分で気づいてショックを受けるスぺ。そんなスぺにトレーナーさんは友達や街並みに馴染んでいることが分かるので、日常を見せるのが良いと認めてあげるのでした。ラストはかき氷エンド。合宿後の夏祭りでかき氷を買ったトレーナーさん。しかしスぺの門限が近くて大ピンチ。スぺはトレーナーさんのかき氷を食べるのを手伝ってくれるのですが、案の定頭がキーンとなりアイスクリーム頭痛となります。ラストはこんなオチかよ!と思わなくもないですが、スぺのキャラストの大部分が腹ペコ食べ物エンドだったような印象が強いです。

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