ウマ娘「デイズ・イン・ア・フラッシュ」の感想・レビュー

推しに憧れるだけであったデジたんが文化祭準備を通して「仲間」となる話。
シンコウウィンディは文化祭で壮大な魔王城を計画するも誰からも相手にされない。
しかしデジたんとドトウさんはウィンディの企画に乗り出し物を手伝うことになる。
さらにパーマーとヘリオスが加わりモブキャラたちも集まってその数は一群となっていた。
パマヘリコンビが調整役となり準備を進めていくが途中で2人が抜けると雲行きが怪しくなる。
文化祭前日、その出来は納得できるものではなかったがウィンディは準備を打ち切ってしまう。
準備継続を進言するデジたんだがウィンディに拒絶されすごすごと引き下がることに。
そんなデジたんを励ますのがドトウさん。憧れの方を一人にしてはいけないと馳せ参じる。
デジたんは自分で「推し」との壁を作っていたが、そこから「仲間」になれたのであった。

推しとヲタクと称して自分で勝手に壁を作って距離を取っていたデジたん

「推し」と称して関わり合うことを避けて来たことを痛感するデジたん
  • 文化祭という魔法が解ければ仲間「で」いられる期間も終わると寂寥感に駆られるデジたんの心情描写が素晴らしい
    • 今回のイベストはデジたん視点でシナリオが進む。事の発端はシンコウウィンディの魔王城建築計画。ウィンディは真面目に企画を考えたのに誰からも相手にしてもらえなかったのである。だがこの企画に惹かれた者たちがいた。それこそがデジたんとドトウさんであった。ウィンディは暴走しがちかつ誤解されやすい性格なのだが、デジたんは適格にその本心を捉えていく。しかしデジたんはウィンディを「推し」として崇めることが優先され、ウィンディにとって本当のためになることを出来ずにいた。その役割を果たすのがドトウさんであり、メンバーの勧誘や前日準備における加勢などデジたんが躊躇してしまったところをケアしていく。特にドトウさんが活躍するのが前日準備においてウィンディが虚勢を張ってひとりぼっちになってしまった時。デジたんは「推し」の意志を尊重せざるを得ずスゴスゴと帰ってきてしまうのである。そんなデジたんに対したとえ一人で出来たとしても憧れの人を一人ぼっちにしておいてはいけないと説得するのである。ドトウさんに感化されたデジたんは二人でウィンディの下へ馳せ参じ、後からやってきたメンバーたちと共に前日準備に邁進していく。そして文化祭当日、デジたんは客引きをしながら成功を噛み締めるのだが、寂寥感も抱いていた。デジたんは自分が仲間「で」いられるのは文化祭があるからこそと思い込んでいたのだ。祭の後におセンチになるデジたんに対し、謎の噛み付き攻撃が発動。これを食らったのはデジたんだけでなく、攻撃を食らった皆が屋上に集合していた。こうしてデジたんは仲間であることを確信したのであった。
ウィンディのためにお節介を焼くドトウさん
「推し」と見なして勝手に壁を作っていたデジたんを説得するドトウさん
たとえ文化祭が終わったとしても

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