ゴールデンカムイ4期1話「アシㇼパさんを勝手に神聖視し本人そのものを見ようとしない杉元」の感想・レビュー

連れ去られたアシㇼパさんを無事に合流し北海道へ帰還することになった杉元たち。
だがそこへ尾形に恨みを持つロシア人狙撃手ヴァシリこと頭巾ちゃんが襲撃してくる。
防戦一方になるが偶々味噌を購入していた杉元が頭巾ちゃんに白兵戦を挑むことに成功する。
尾形が逃げて無関係となったことを説明する一行であったが杉元とアシㇼパさんの関係に亀裂が走る。
なんと杉元はアシㇼパさんの中に純粋無垢を見ているだけでありアシㇼパさん個人を見ていなかったのだ。
杉元に対して好意を持つアシㇼパさんにとってこのショックは計り知れず杉元との間に溝が生じた。

杉元はアシㇼパさんを神聖視することで自分が救われようとしていただけであった

アシㇼパさんを神聖視し救われた気分になると杉元が述懐する場面を目撃してしまうアシㇼパさん
  • 頭巾ちゃん攻防戦
    • アシㇼパさんを回収しロシア領北樺太から日本領南樺太まで帰還した杉元一行。しかし狙撃戦で尾形に敗れた頭巾ちゃんが尾形の命を狙って襲撃してくる。尾形はもうパーティーから離脱しているので意味のない襲撃され何ともはや。偶々杉元は味噌を買うために離脱していたためフリーの位置から頭巾ちゃんに攻撃を仕掛けることができ白兵戦へ。命を取り合う二人だが、頭巾ちゃん所有の絵から尾形狙いであることを知ると和解。それぞれお絵描きをしながら意思の疎通を図ることになる。だが皮肉なことに、杉元がアシㇼパさんを神聖視していることを語っている場面に遭遇したアシㇼパさんは盗み聞きしてしまうのである。杉元に好意を抱いているアシㇼパさんだが、杉元はアシㇼパさんを勝手に神聖視し、その純粋無垢を信仰の対象として救われた気分になっているだけ。このどうしようもないすれ違いが今回の最大の見所である。結局、杉元と頭巾ちゃんが筆談している所にその他のメンバーがやってきて、ロシア語が出来る月島軍曹が事情を説明して一件落着した。ただ頭巾ちゃんは最後まで尾形を追い求めて同行することになる。
  • その頃一方土方さん
    • ちょいと詰め込み過ぎ感あるけど、話は飛んで土方さんパートへ。土方さんと牛山がいなくなってしまった探しに行く門倉とキラウㇱ。この後、人生を賭けてアメリカで実写映画を作る伝説のコンビが爆誕した瞬間である。敵となるのは毒を盛ることで相手の運試しをすることを生き甲斐とする囚人。偶々娘が落雷に撃たれて死ぬという理不尽を経験したことから、不条理に対する運というもの確かめずにはいられないという敵である。牛山も土方さんもこの囚人に言葉巧みに丸め込まれ運試しをしてしまい毒に当って戦闘不能。そんな運で勝負を仕掛けて来る相手に対して土方一派は門倉の強運で対抗する。門倉は一見すると冴えないオッサンであり常に不運に見舞われているようだが本当は全てがラッキーに繋がっていくという不思議。運を勝負のタネにした時点で、門倉に適うものなどいない。
門倉キラウㇱというゴールデンカムイ屈指の名コンビ
強運で毒入り小魚の罠をキャンセルする門倉
割とゴルカムで一番好きなキャラかも知れない

ゴールデンカムイ感想まとめ

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4期