C101におけるトレンドと表現技法の研究(1)「ブルーアーカイブ」の感想・レビュー

年末に行われる大規模同人誌即売会
そこで取引される同人誌は流行の最先端であり新たな表現技法の挑戦であり作者のコダワリでもある。
同人誌は売り手と買い手という同好の士が直接取引をするため、より人間の欲望を反映していると言える。
同人誌における表現技法やニーズは商業においても流行を生み出しトレンドとなることも少なくない。
トレンドや流行は社会情勢に影響を受けるので、2022年がどのような時代であったかを理解するための一助となる。
そこでここではC101における同人誌の傾向を知るため作品の内容をメモしていくこととする。

【目次】

inu「早瀬ユウカはイチャラブえっちの夢を見るか?」(AERODOG)の感想・レビュー

イチャラブを求めていたがそこにイチャラブは無かった

ブルアカ本。「ちょっとお時間よろしいですか?」でゲームやったことない人にも有名なユウカ本とのイチャラブ本とみせかけたヤリ目3P本。借り物競争のお題がイチャラブックスとからかわれたユウカは期待しながら先生の下へと行くがそこでハスミとの激しい行為が行われていた。イチャラブとはこれいかに。ユウカはハスミをイカせる手伝いをすることになり、ハスミは首絞めで逝く。さらにユウカの番になり、先生によって何度も絶頂を迎え、さらにはハスミとの3Pにも発展して貝合わせックスまでする。気持ちよくなるユウカであったが絶対これイチャラブじゃないと突っ込みが入ってオチとなる。先生に弄ばれるユウカの百面相が見どころか。

おりょう「私、先生の彼女ですから」(P:P)の感想・レビュー

おりょう先生の絵って顔全部いっしょ

ブルアカ本だが作者の手癖が強すぎてブルアカのキャラのようには感じられない。おりょう先生は描くキャラの顔が全て同じ様に感じられてしまう絵師として定評があるのだが、案の定ブルアカでも同様でキャラがおりょうナイズされてしまっており原作のキャラというよりかはおりょう先生のキャラを見ているような気分になる。おりょう先生のファンなら寧ろご褒美なのだろうが、ブルアカや元々のキャラが好きという人にとっては微妙かもしれない。話の展開もブルアカらしい要素は何一つなく、体を求められたら流されるままに身を許してしまう女とただヤルだけの様な感じ。愛撫→正常位→口径奉仕→後背位→寝バック→背面座位という流れ。しっかりもので仕事を手伝う系のキャラで上司に惚れているという設定なら、ブルアカのキャラじゃなくてもよくね?という雰囲気が漂う。ブルアカやユウカ目的というよりも作者目的で買った方が良い。良かった探しをすると、先生がユウカの負担にならないように頑張ると述べたことに対し、自分は頼って欲しいんだと甘える際にソファに座ってる先生の股の間にどかっと腰を下ろす描写。先生の明後日な方向の心遣い対して「もうっ」というユウカが可愛かった。

黒川いづみ「ハスミと一緒に母乳トレーニング★」(オーディン)の感想・レビュー

体操服が入らなくなりデブったと思い減量トレーニン

ブルアカ本。黒髪ロングで前髪長い体操服の乳キャラ。体操服が着られなくなったどころかインナーまで入らなくなったといって先生に襲い掛かってくる。先生はかつて体重増加を指摘したことがあるそうなのだが、体重や他の部位は変わっておらず乳だけが豊満になってしまったという。他の生徒は先生とセクロスしながらダイエットしているので太らないと聞きつけたため先生に跨り腰を振って母乳を撒き散らしながらトレーニングに励む。

ゴム「露出少女と懺悔穴」(ごむはち)

ハナコの狂気とヤンデレがウリ

ブルアカハナコ本。先生に想いを寄せ過ぎて狂気のあまりヤンデレと化しているハナコがウリ。ハナコは先生に対して積極的にモーションをかけるようなキャラであり、先生は理性ある大人の男性としてその好意をやんわりといなしてきた。だがついに我慢しきれなくなったハナコはコーヒーに媚薬を盛り、先生に自分を襲わせて既成事実を作ってしまうのである。ハメドリ動画で先生を脅したハナコの狂気はさらにヒートアップし、露出プレイにまで発展する。さらには神聖なる静粛な懺悔室に籠り、小窓を使って生殖器だけ出し、そこで結合するのであった。勿論、敬虔な信徒の生徒にバレることも予定調和。二人の行為を見せつけられた生徒はハナコの陰謀により先生とのプレイに引きずり込まれるというオチとなる。この本の魅力は何といってもハナコの異常性でありそれを受け入れられるかどうかで評価が変わりそう。二次創作におけるキャラの性格誇張の研究になるな。

すばち「水着アーカイブ」(すばちきゅ!)の感想・レビュー

ブルアカ水着組勢揃い

ブルアカ本。①素直クールネコミミ、②真面目系流されメガネ、③長乳系糸目バブミ、④マグロ系寝バック種付けプレス、⑤ツンデレマゾネコミミの5人を次々と食っていく。残念ながら同時プレイをするハーレムは無い。作者は①と②のキャラを書きたかったそうなのだが、全部入れたそうな。そのためトップバッターの①のキャラは特にインパクトが強く力を入れて描かれているように感じられる。素直クール良いよね。冒頭に「ん」とつけて全てを受け入れてくれるシロコの可愛さが大変素晴らしく表現されている。

駿河クロイツ「ネルがスキ」(目つき悪い教団)の感想・レビュー

目つきと口の悪い炉利

ブルアカ本。目つきと言葉遣いが悪いツリ目の炉利幼女と相互の誕生日のお祝いをやる。前半は炉利の誕生日でありプレゼントと称して挿入してあげる。スカジャンだけ着せてまんぐりがえしからの種付けプレスが光る。後半は先生の誕生日でありバニーで奉仕してくれるという。炉利は一生懸命奉仕しようとするがなかなかうまくいかずそれを先生が指摘すると逆ギレ。そんな態度の悪いネルに対し先生は制裁を加えることとし、誕生日が終わるまで捌け口とするのであった。

hanibi「デスクで内緒エッチ」(hanibi land)の感想・レビュー

風呂に入らない少女(左)と一人遊びに耽る少女(右)

ブルアカ本。ボブショートメガネとヘアバンド黒スト文学少女の2キャラ。ボブショートメガネは先生のことを思って一人遊びに耽っているところを目撃されてしまう。恥ずかしがって取り繕うところが可愛い。だが先生もノリノリになって口径奉仕をしてもらうと、吹っ切れたボブメガネは先生を誘い本番となる。他の子に手を出さないようにと称して独り占めにしようとし搾り尽くそうとするボブ子の頑張りが見どころ。もう一人のキャラは物書きをする文学少女。書物に囲まれた暮らしを送り風呂に入らないので自分の体臭を気にしている。そんな匂いを嗅ぎにきた先生にまさぐられて発情したヘアバンド少女は自分から先生の肉棒を求めて挿入を請う。体臭を嗅がれることに恥じらっていたヘアバンドであったが、会いに来てくれる先生に対して好意を持っており、明日も来てとおねだりをし、自分も先生の匂いが好きだと告げるのであった。匂いフェチがよく表現されている。両者とも自慰行為にしろ体臭にしろ恥ずかしがりながらも相手を求めてしまうというところに特徴がみられる。

ミモネル「生徒と一線越えちゃう本 対策委員会編」(ミモネランド)の感想・レビュー

明るく楽しい仲良しハーレムックス

ブルアカ本。リゾート島に取り残されて一種の閉鎖空間に陥った対策委員会メンバーが自然に帰って野生の欲望を発露し全員腹ボテになる話。夏、水着、無人島、男1人に女5人何も起きないワケが無く……。と、いうことでまずおじさん炉利が先生を誘い手を出させてしまったことから全てが始まる。先生と炉利の行為は隠しきれないのが当然であり、素直クールケモミミとおっとり巨乳に見つかってしまう。炉利との行為を見て我慢しきれなくなったのが素直クールケモミミ。彼女もまた先生と身体を重ねたいと思っていたのだが抜け駆けされたことをきっかけに先生におねだりしてくる。スポーツキャラでもある素直クールが競泳水着の肩ひもを下げて行為を要求し野太い喘ぎ声をあげる姿がステキに描かれている。2人目をやったら3人目。おっとり巨乳は先生に襲い掛かり自ら跨って腰を振るのである。騎乗位処女喪失ダブルピース!こうして3人と関係を持った先生は秘密にしておこうとするのだが、調教オシオキプレイなどに興じていたため残りの2人にもバレてツンデレネコミミとメガネ勉強少女とも中田氏をキメ、結局全員と身体を重ねてしまったのであった。全員にあけっぴろげになるとリゾート島で開放的になった10代の若い感性は留まることを知らない。最終的に全員懐胎させるまで抱いてしまい尚且つボテバラックスピースを決めるのであった。ぶっ飛んだ展開ながらも実に楽しそうに閨房に励んでおり明るくあと腐れない感じがとても良い感じ。

ミモネル「生徒と一線越えちゃう本 オールスター編2」(ミモネランド)の感想・レビュー

先生に襲い掛かってくる生徒たち

ブルアカ本。①ちょっとお時間よろしいですかの人(ユウカ)、②丸メガネの腐女子っぽい人(モエ)、③狐耳炉利忍者(イズナ)、④陰キャっぽい恵体の黒髪の人(ハスミ)とのオムニバス形式をとる。①のユウカ編は先生がソシャゲに課金しているのを見て嫉妬したユウカが課金の節約と称しながらゲームキャラに対抗して先生に迫ってくる。ゲームキャラは抜いてくれませんよねと先生に跨りひょっとこフェラで吸い出しゲームキャラに水着が実装すれば自分も着る。最後のオチの所でユウカが言い訳しているシーンいいよね。②のモエは先生に仕事を手伝わせていたのだが先生が2徹して寝落ちしてしまったのを見て襲い掛かって睡姦する。竿役が睡姦するのはよくあるけどヒロインサイドがするのは珍しい方であり、しかも竿役が最初から最後まで起きないというのが本作の魅力となっている。先生はヤッた記憶がないのにパパになっているのである。③のイズナはクノイチの忍術修行と称して房中術を学ぶために先生とヤる。ハメドリしながら日々の修行?の様子を記録していくのだが、日を追うごとに過酷なプレイになっていく。そして1か月後には妊娠したイズナの姿が!腹ボテアヘ顔ダブルピースを決める。ラスト④のハスミはセクロスでダイエットする話。体重増加を気にするハスミはダイエットと称して先生に襲い掛かってくる。だが運動不足のハスミはすぐに力尽きて先生に動いてもらうことに。これではダイエットにならない…と思いきやハスミは懐胎したことでいくら食べても赤ん坊に栄養がいくと称して体重を気にせず幸せそうに食べる。そして妊婦には適度な運動が必要だとして腹ボテ騎乗位する。

めりーべ「催眠アーカイブ」(芽の里)の感想・レビュー

金髪ロング炉利コンビニ店員

ブルアカ本。金髪ロング炉利コンビニ店員。炉利を当番にしようとするが断られたのでスマホで催眠をし、逸物の温めをコンビニ業務だと刷り込ませて口や膣で行わせる。制服コンビニエプロンでやった後は、チア服を着せてやる。制服エプロンペタン座りで後ろを向く背中姿が見どころか。催眠で屈服させた後は快楽堕ちし、当番を頼むと24時間いつでも呼んでくださいオチとなる。

リーフィ「モモイロのカタオモイ」(きつね屋)の感想・レビュー

双子姉妹の嫉妬と対抗意識が見どころ

ブルアカ本。双子姉妹炉利。双子の妹が先生と夜伽をしているところを姉が目撃してしまうところからシナリオは始まる。姉は自分の知らぬところで妹と先生が深い仲になっていたことを目の当たりにしショックを受ける。だが二人はセフレであり恋人関係なのではなかった。それを聞いた姉は自分も妹と同じように抱かれたいと先生に関係を求める。そこから始まるのが姉妹間で競うかのような交尾。だが先生の体力は無限ではない。そのため姉妹は先生に電子ドラッグをキメさせる。これが効果覿面であり二人は先生によりトコトン逝かされることになる。双子姉妹の嫉妬心と対抗意識がおススメポイント。

わくら「アコと用務員おじさん」(GC団)の感想・レビュー

「くっころ」の表情がウリ

ブルアカ本。ショートヘアでタイトスカートな高慢ちきキャラ。くっころな表情を浮かべる表紙が目印。先生とコイントス賭け勝負をして首輪プレイでストレス発散しているところを用務員さんに見つかってしまう。用務員おじさんは写真で脅しインチキのコイントス勝負に持ち込みオナホ化することに成功。制服でやり、体育の授業中にも乗りこんで来て制服でもやる。最終的にヒロインがやめたくなったらやめてもいいという約束をするがもう既に抜け出せなくなっていたエンドとなる。