ウマ娘「シュヴァルグラン」シナリオの感想・レビュー

姉と妹へのコンプレックスにより自己肯定感が低く自己否定的な少女を褒め殺す話。
シュヴァルグランは明るく朗らかな姉と天真爛漫な妹に対して根暗な自分を引け目に感じていた。
そのため自分に自信が持てなくてすぐにマイナス思考自虐的になってしまう傾向にあった。
シュヴァルグランの走りに魅力を感じたトレーナーは自己卑下する彼女へ指導を申し出る。
シュヴァルグランは真面目でひたむきで努力家であったのでメキメキと才能を伸ばしていく。
またトレーナーは走りだけでなく内面も評価してくれたのでシュヴァルはトキメキを感じる。
こうしてフラグが成立するのだがシュヴァルは次第にトレーナーの親愛に疑心暗鬼になっていく。
コンプレックスによるトラウマはシュヴァルをして人の好意を素直に受け入れられなくさせていたのだ。
だが夜の海辺でのひと時を経てシュヴァルはトレーナーが信じる自分を信じようと少し前向きになる。

シュヴァルグランのキャラクター表現とフラグ生成過程

自己肯定感が低く、自己否定的で、自虐的なシュバルグラン

シュヴァルグランは根暗で陰キャで自己肯定感が低く自分に自信が無く自虐的であり自己卑下ばかりしていた。なぜこのようになってしまったかというと、姉と妹へのコンプレックスが原因であった。シュヴァルは明るく朗らかで社交的な姉と天真爛漫で愛されキャラの妹を持っていた。二人はいつも目立っておりチヤホヤとされていたが、シュヴァルは内向的で自分のセカイを大切にするタイプであったのだ。そんなシュヴァルであるが幼少期に見た有馬記念で、一番人気のキラキラ三冠ウマ娘をダークホースのウマ娘が打ち破った姿を見て感激を覚え、それが走る動機となったのである。だがシュヴァルはトレセン学園入学後、いつもあと一歩でレースに勝ちきることが出来ず、自己肯定感の低さが輪をかけて酷くなっていた。だがシュヴァルの走りには魅力を感じさせるものがあり、シュヴァルの自己卑下っぷりを見たトレーナーから指導の申し出が入った。
 

シュヴァルグランを褒め殺しした結果

一度はビビッて逃げてしまったシュヴァルだが、トレーナーの褒め殺しが始まる。シュヴァルの走りがいかに凄いかを具体的にいくつも上げ、自己肯定感の低いシュヴァルを完全にノックアウトするのだ。そりゃー自分に自信が無い子が肯定されたら承認欲求爆上げよ!またトレーナーはシュヴァルの走りだけではなく、きちんと内面も見てくれて、真面目で努力家でひたむきな所を評価してくれたのだ。根暗で陰キャで褒められることに慣れていないシュヴァルがトレーナーを好きになるのに時間はかからなかった。こうしてシュヴァルは自らトレーナーを誘いフラグが成立する。
 

走り方だけでなく内面を褒められきゅんきゅんするシュヴァル

だが二人が結ばれるとシュヴァルの悪いところが出て来る。それは自己卑下であり、自分なんかがトレーナーと釣り合わないのではないかと常に疑心暗鬼に駆られるのだ。二次創作でダイイチルビーのトレーナーがいつもこの先ルビーはトレーナーを変えるのかもしれないとしつこいぐらいに言いまくるのだが、まさにそれのウマ娘版と言えよう。シュヴァルはトレーナーに惹かれるあまり、こんなカッコイイ人がいつまでも自分を構ってくれるのはおかしいと思い込むようになるのだ。そのためのシュヴァルは自分がトレーナーのために何ができるか考え込んでしまうのだが、トレーナーはシュヴァルに関われること全てを喜びに感じていた。だがあくまでもシュヴァルはそれを受け容れることが出来ず、お祭りデートに誘っても自分だけが型抜きに熱中してしまったりなんだりして、確信できない。だが夜の海辺のひと時で、トレーナーが信じる自分を信じてみようという気になり、少しだけ前向きになれた。

シュヴァルグランの告白
トレーナーさんへの想いを深めるシュヴァルグラン
トレーナーさんが信じる自分を信じろ!

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