ウマ娘「メジロラモーヌ」シナリオの感想・レビュー

レース以外は全て些事に過ぎずトレーナーには余り関心が無い上流階級の貴婦人に対し滅私奉公を貫く話。
自分が報われるかや自分を見て欲しいなどとは一切無縁で彼女に奉仕できるかどうかが問われる。
メジロラモーヌは全てを完璧に仕上げ、尚且つメジロ家の支援もあるため、トレーナーは必要なかった。
これまで何人ものトレーナーがラモーヌについたが、自己の存在意義が無いことに耐えられず皆辞めた。
本編トレーナーもレース後最初に声をかけたからという理由だけで契約完了し顔すら覚えられていなかった。
ショックを受けるトレーナーだが妹のアルダンに呼び出され姉の人物像とメジロ家の重みについて語られる。
それでも本編トレはレースを愛していたため、同じ様にレースのみを愛するラモーヌについていく決意をする。
当初は単なる事務手続き処理マシーンであったトレだが次第にラモーヌも気が向いた時には情をかけるようになる。

メジロラモーヌのキャラクター表現とフラグ生成過程

アルダンからラモーヌの人物像を語られるトレ

メジロラモーヌは実装前のネットミーム汚染が酷く、辛辣なババァというイメージが強かった。蓋を開けてみれば、レースを愛するが故にそれ以外には特に関心が無い完璧超人の貴婦人という感じであった。自分で完璧にトレーニングし、またメジロ家のサポートも厚いため、はっきり言ってトレーナーなど必要ない。存在意義皆無なのだ。だからこそ、メジロラモーヌには何人ものトレーナーがついたが、存在意義が無いことに耐えられず、全て辞めていった。そうラモーヌシナリオは滅私奉公、自分という個人を捨ててラモーヌに仕えることができるかが問われているのである。契約を結んで専属になっても、ラモーヌはトレーナーの顔すら覚えていなかった。

ショックを受けるトレーナーだが、ここで妹のアルダンの支援が発動し、ラモーヌの人格とメジロ家の重みを教えて貰えることになる。この本編トレーナーはレースに狂っていたので、自分と同じ様にレースを愛するラモーヌに尽くすことを誓う。ラモーヌにとってトレーナーなど単なる事務処理マシーンにしか過ぎず、レースに出る手続きを行うだけの装置であった。だがトレーナーの献身を受けるうちにそれなりに情が湧くようになる。トレーナーが故郷の役場に飾られていたラモーヌが好きな画家の絵を無意識に褒めたことや、私情を捨ててラモーヌを優先したことが彼女に何がしかの感情を抱かせたのかもしれない。

トレーナーは夏合宿の時にはもう既にラモーヌが自分のことを気にすることはないと受け容れており、それでも尚彼女に尽くす覚悟を決めていたのだが……。なんとラモーヌは上流階級の社交界において、話題を提供して会話を回す際、トレーナーの故郷を題材としたのである。これにはトレーナーもビックリ。ラモーヌは表向きはそんなことは無いが、トレーナーに情をかけるようにもなっていたのだ。

ラモーヌに滅私奉公することを誓うトレ
ようやく顔を認識してもらえるようになる
私情を捨ててラモーヌに尽くすトレ

ウマ娘関連集