かつては説明厨であった少女が先生との交流を経て世界には言葉にしない方が良いこともあると開眼する話。
チア衣装を身にまとったコトリはブヨブヨの贅肉を晒しタプタプ揺らしながらもまるで気にしない精神力。
一緒にストレッチ、チアコス姿でオフィスへの来客を撃退、ロッカールームでイチャコラプレイと盛り沢山。
終局部ではお祭りの後のちょっぴりセンチメンタルな気分を1回限りの特別な出来事として昇華する。
繰り返すものとして教訓にすることを否定したコトリは、歴史の一回性に価値を見い出すのであった。
これまでおしゃべり好きで説明厨であったコトリは「言わぬが花」という概念を覚え先生を驚かせて幕を閉じる。
応援団コトリのキャラクター表現とフラグ生成過程
- ヒロインがデブでも全く問題にしないブルーアーカイブ
- メモロビはストレッチ
- 絆ストは一緒にストレッチ、オフィスでチアコス、ロッカールームでイチャコラ、祭の終わりのセンチメンタリズムの4本で構成されている。チアコス姿を身にまとったコトリは先生にストレッチの方法を教えようとし、まずは見本を見せるのだが……普段運動をしないコトリは身体がガチガチに硬く全く柔軟性が姿を晒す。予定通りに行かずこんなはずでは状態になるコトリに対し、先生は優しくコトリの背中を押す。コトリが傷つかないように一緒にやるストレッチもあるのだと諭し、二人で身体をほぐしていく。
- オフィスでチアコス!スーパーコトリタイム
- 続いてはコトリが名誉挽回。体育祭にあたり先生のオフィスにも様々な珍客が訪れ大わらわ。そこへコトリが手伝いに来てくれるのだが、説明厨であるコトリは接客に全く臆さず凄まじい対応力を見せる。その姿はまさにスーパーコトリ。コトリがいるだけで来客対応をしなくてもよくなるので、先生はその存在に感謝し、チアコスコトリを手元に置いて仕事に励んでいく。がんばれがんばれとかは無い。
- ロッカールームでイチャコラ
- こうしてコトリに感謝していた先生だが、次の場面でコトリが体力不足によりダウンしてしまう。ロッカールームで疲弊するコトリはいつものような説明厨としての振る舞いもろくにできない。コトリが落ち込んだ時にコトリの説明を引き継ぐのが我らが先生のお約束。先生の落ち着いた声による解説はコトリをリラックスさせるものである、気分が落ち着いていく。癒されたコトリは先生に見守られながら眠りに落ち、無防備な寝姿を晒した。
- 歴史の一回性
- 以上のように体育祭を通じてコミカルなギャグ調でイチャコラしていた二人であったが、ラストはセンチメンタルになる。コトリはお祭りが終わって切なくなってしまうのである。そんなコトリに対して先生は慰めの言葉をかけるも、それはポジティブシンキングに過ぎないとコトリは反論をするのである。だがこれでめげるような先生ではない。この時、この場所で1回しかないからこそ尊いし、価値があると唱えていく。今現在、一緒に夕日を見られているのも、今回の積み重ねがあったからこそなのだと説く。このシーンを読んだプレイヤーは歴史哲学における「歴史の一回性」を想起したに違いない。これを上手くシナリオに組み込み、現在性・一回性・不可逆性の価値をコトリに見出させたことにライターの技巧性を感じる。
腹肉
🍮#ブルアカ pic.twitter.com/AgtIlP7vDy
— Arisu Archive (@arisu_archive) 2023年9月6日