【感想】ブルーアーカイブ「とある科学の青春記録」(2023.10.24-11.08)

効率厨:和泉元エイミが記憶も記録も残らない異世界転移者との交流に意味を見い出す話。
今回は「とあるシリーズ」のコラボで御坂・食蜂・佐天の3人がブルアカ世界にやってくる。
シナリオは廃墟にある施設の装置を修復し、彼女ら3人を元の世界へと戻す事が目的となる。
そのような中、効率厨であるエイミはヒマリが皆にブルアカ世界を楽しんで貰おうとすることに不満を抱く。
コラボで来た人々はいづれ元の作品世界に帰ってしまうのであり、ブルアカ世界の事を覚えていないのだから。
だがエイミは転移者との交流の中で記録や記憶に残らなくとも確かにある意味について気付いていく。

コラボは新規参入者獲得の手段であり、内容に意味が無いでしょ?という本質に対する答え

御坂美琴にブルアカのキャラデザを突っ込まれるシーン

今回の主役は特異現象捜査部の和泉元エイミ。「とあるシリーズ」とのコラボということで、異世界転移し倒れていた3人を保護したという設定で先生に連絡が入る。やってきたのは御坂美琴食蜂操祈佐天涙子の3人であり、彼女たちを元の世界へ戻すためには、廃墟の施設で装置を修復しなければならない。先生が到着した時には、3人は意識を取り戻して勝手に出て行ってしまった後だった。故に、彼女たちを回収しながら、ブルアカの世界観を第三者が見たらどうなるかというギャップを描く。これによりブルアカの世界観の特徴がよく描き出され、オモシロさが提供される。

ブルアカの立ち絵のキャラデザは一部奇抜なものがあり和泉元エイミはジッパー付きブラとかいう乳房を放り出したようなデザインをされている。これは異様なのだが、ブルアカでは誰もツッコまずにスルーしていたところ、御坂美琴が思わずツッコんでくれるぞ!一方でブルアカ世界の常識ということで、御坂たちに専用の銃を与えることになる。ブルアカ世界では銃を持たずに歩くのは全裸歩行するより珍しい奇行であると言われ、恥ずかしくなってしまう姿もカワイイね。

3人を回収し、装置修復の準備も整い、いざ鎌倉となったところで、エイミの上司明星ヒマリから待ったがかかる。これから行っても夜分遅くになり危険であるので、観光してはどうかと。効率厨であるエイミは彼女たちが元の世界へ戻ったら記憶はなくなるし記録もできないのだから無駄だと不満を抱くのだが、ヒマリは訳知り顔。またここで明るい盛り立て役の佐天涙子さんが活躍を見せ3人はブルアカ世界の学園都市を楽しむことになる。

束の間の楽しみを得た後、いよいよ廃墟に赴き施設の装置修復を試みる。エイミだけでなく、とあるシリーズの3人に銃を作ってくれたエンジニア部3人衆も駆けつけてくれる。襲い掛かる敵を掻い潜り共闘する中で、とあるヒロインズとの絆を深めていく。とあるヒロインズたちの見せ場もきちんと用意されており、御坂美琴のレールガン、食蜂操祈の精神操作、佐天涙子の物理で殴るが要所要所で活躍を見せる。御坂美琴は普段ゲーセンのコインを使うのだが、材質による違いが見たいとエンジニア部がせがみ彼女らの硬貨が提供されるシーンはホッコリするぞ(510円)。

最終的に無事に「とあるシリーズ」の3人は無事に元の世界へ帰れることとなった。別れ際、美琴たちは向こうの世界には持っていけないからと作ってもらった銃を託す。美琴たちは記憶を失い、記録には残らないけれども、確かにブルアカ世界で経験したことは彼女たちの血肉となったのである。また、エイミ自身も彼女たちの生き様から受けた影響や、一時的にとは言え育んだ絆を実感する。こうして効率厨であり、異世界転移者との交流などお互いに意味が無いと思っていたエイミだが、そこにあった意味を見い出すことができたのであった。

効率厨のエイミ、異世界転移者たちとの交流に不満を抱く
ブルアカ世界では銃を持たない事は全裸よりも恥ずかしい
効率厨であるエイミが非効率的な行為にも意味を見い出すシーン