ブルアカTVアニメ6話感想「イオリの足を舐めなかった世界線~バッドエンド直行フラグまっしぐら!プレ先ルート濃厚か!?~」

ブルアカのセカイは幾重にも世界線が分かれており、無数のバッドエンドが公式で提示されている。
ゲーム版は偶々全てが上手くいった世界線を見せられているがその要因には先生の「奇行」があった。
超人とされる連邦生徒会長や無数に散っていった先生たちは真面目で誠実に行動したが失敗した。
特にゲヘナ風紀委員のメンバーは正攻法では信頼を勝ち取ることが出来ず寧ろ好感度が下がってしまう。
そのため頭皮を吸い、四つん這い首輪お散歩をし、足を舐め、温泉で混浴して同衾したのである。
先生が奇行を見せることで風紀委員の閉ざされた心を開き彼女たちのフラストレーションを解放するのだ。
だが今回先生はイオリの足を舐めなかったため、風紀委員たちのコミュニケーション構築に失敗した。
アニメ版はプレ先ルートという説が1話冒頭から出ていたが、マジでそうなる気配が濃厚になってきたな。
(一応足舐めを提案したイオリが魅力的な提案と言われ恥ずかしがっていたのでフラグを満たした可能性はある)

アコの独断専行、エデン条約、ホルス神ホシノ、ウトナピシュティムの本船など伏線が散りばめられていましたね

「暁のホルス」こと「キヴォトス最高の神秘」であるホシノに頭を下げるヒナ委員長

今回は表面的にはバトル回。戦闘シーンを見て喜び、アビドスと便利屋の共闘に胸が高まれば視聴者としては大勝利だと思うよ。だがしかし、その背景には様々な政治的意図があった。ゲヘナ風紀委員のイオリとチナツは規則違反者である便利屋を捕まえることを目的として派遣されたと純粋に思い込んでいた。しかしアコの狙いは便利屋になどなかった。便利屋はあくまでも武力侵略するための口実に過ぎない。他校の自治区で武力を行使すれば相手方はおいそれと服従するわけがなく、ほぼ確実に戦闘に発展する。その戦闘に乗じて先生の身柄を拘束しようとしていたのである。その裏にはゲヘナとトリニティの講和条約であるエデン条約があり、トリニティだけが先生の情報を掴んでいることを危惧し、先生を狙っていたのだ。しかも委員長であるヒナの了承を得ず、独断専行で動いていたのである。そんなわけでアビドス学園としては大いに徹底抗戦し、騒ぎを大きくすることで、ヒナ委員長に騒動を気付かせることが勝利条件となる。狙い通りヒナがアコの独断専行に気付き現場に到着するのだが、これだけではゲヘナ風紀委員が引き上げるには至らない。暁のホルスであるホシノが現われ、ヒナ委員長に戦況不利を悟らせてこそ、撤退を決断させる。その際、ヒナは先生にカイザーがアビドス砂漠にあるウトナピシュティムの本船を狙っていることを知らせる。これが今回の大まかな流れである。
 

足を舐める提案をしたのに先生に断られたイオリの図

だが視聴者にとって注目すべき点は、イオリの足を先生が舐めるか舐めないかについてであった。いやこれは単なる奇行を示しているのではない。ブルアカセカイにとっては世界線が分岐する一大ビッグイベントなのである。ブルアカセカイは幾重もの並行世界があってフラグを満たせずバッドエンドに至ったことが公式から提示されている。プロローグで連邦生徒会長から託される際も、彼女はセカイを救えず度重なる周回の果てに心を折ったことから物語が始まる。ゲーム版メインストーリーのfinalは、アビドス学園がバッドエンドに至り闇落ちしてしまったシロコを救うためプレナパテスと化した先生が時空を超えて並行世界からやってくるという筋書きであった。
 

これはマンホールにハマるイオリ

では何故ゲーム版の先生だけが奇跡的に死亡フラグを回避できたのか。超人である連邦生徒会長や教育に情熱のあった他の先生たちがバッドエンドに至ったルートとの違いは何か。それこそが、ゲーム版先生の「奇行」であると考えられていたのである。ゲーム版先生は温厚で優しく問題を抱えた生徒に寄り添い自発的に成長できるようケアする大人としての責任を果たそうとする人物像である。だがそんな先生なのにも関わらず、突如としてhentai的行為に出ることがある。特にゲヘナの風紀委員に対しては顕著であり、ヒナに対しては頭皮を吸いその幼女性に昂奮、アコに対しては四つん這い首輪お散歩でワカラセを行い、イオリに対しては足を舐める他数多のセクハラを働き、チナツとは温泉に混浴して同衾までしているのである。これは風紀委員の生徒達が能力が高く性格的に真面目で、自分からは他者に助けてと言うことが出来ず、ストレスを抱え込んでしまう傾向にあることによる。先生が相手を尊重し、誠実に接しているだけでは彼女たちの問題を解消できないのである!だからこそ表面的な関係を脱構築する必要があり、その手段として先生は奇行に走ったのであった。
 

足舐めを魅力的な提案と言われ恥じらっているのでフラグを満たした可能性が微レ存

以上により、今回のゲヘナ風紀委員の登場で、アニメ版の先生がイオリの足を舐めるかどうかは、アニメ版がどのルートを辿るかという意味で非常に注目されていたのだ。決して足を舐められて感じてしまい、先生を侮蔑しながらも悦楽を抱くイオリがアニメで描写されることを待ち望んでいたのではないよ。結論をあらかじめ述べれば、アニメ先生はイオリの足を舐めませんでした……。前々からアニメ版はプレ先ルートと一部の視聴者から騒がれていた。その理由としては冒頭からクロコがアロナ入りタブレット(シッテムの箱)を破壊していること、OPでバッドエンドのスチルがコンマ数ミリで挿入されていること、アニメ先生がホシノの好感度を上げられないこと等が挙げられていた。それでも先生がイオリの足を舐めさえすれば、全てが上手くいくのではないかと、一縷の望みが託されていたのである。しかしイオリが恥じらいながら足を舐めてもと煽ってきたのに、先生はそれを完全にスルー!!!その瞬間、バッドエンドが濃厚になったのであった。一応、先生が足舐めに対して「魅力的な提案」と述べ、イオリが恥ずかしがっているため、これでフラグを満たした可能も僅かながらに存在する。

ホシノの異変に敏感なシロコ