ブルーアーカイブ「伊原木ヨシミ(バンド)」絆ストーリーの感想・レビュー

反抗期真っ只中のツンギレガールが自己の努力を経て先生の優しさを受容できるようになる話。
伊原木ヨシミは本能的に物事の本質を良く捉え一件複雑な問題でも確信を突ける才があった。
だが反抗期の最中でもあり、大人(先生)の言葉を素直に受け入れることができずにキレていた。
特に先生の優しさから来る言葉をリップサービスとしてしか感じられず、おふざけにも過剰反応。
その原因は自分の行動を価値ある褒められるものだとは思っておらず巧言令色のように感じられたから。
それ故、努力を経て自分でも納得して満足がいったものであれば先生の優しさを素直に受容できるのだ。
練習の成果を発揮し、先生の前でその腕前を披露できた時には先生の賛辞を受け取ることができた。

バンドヨシミのキャラクター表現とフラグ生成過程

ブルアカは立ち絵変化ほぼ無いけど、細かい演出があると嬉しい

伊原木ヨシミはツンギレガール。反抗期真っ只中であり、先生の言動にすぐ切れてしまうお年頃であった。だがそれは自身が先生の優しさを受けられるには足りていないという無意識的な想いから来ているのであった。それゆえ、先生の言葉をリップサービス、巧言令色のように感じられてしまい、キレ散らかしていたのである。バンドヨシミの絆ストーリーではそんなツンギレの状態から、先生との交流を深めていくことで、単なる反抗期ではなくなる話である。話の内容は3本構成で①バンドで着る衣装選び、②サインの練習、③練習の成果の披露となっている。
 

スイーツ部メンバーはヨシミ以外服装センスが壊滅的

まず①の衣装選び。バンドでヨシミはヴィジュアルを担当することになり、皆が着る服を用意する。先生はその手伝いに駆り出されるのだが、なぜ他のメンバーではないのか疑問を抱く。なんとそれはヨシミ以外は服のセンスが壊滅的であるのだという。先生はヨシミが選んだ服についてコメントをしていき、無事に決定。早速お着替え!私服ヨシミからバンドヨシミへと立ち絵が変化する。ブルアカはボイスはメモロビのみだし立ち絵も少ない(ほぼ一個)ので、こういう演出は嬉しいものだ。先生は人数分購入したヨシミの荷物持ちを買って出る。
 

これは中二病あるあるで現在進行形で黒歴史化したヨシミ

続いて②のサインの練習。これは中二病あるあるかな。先生はバンドのロゴの話かと思っていたら、どうやら違うみたいで、すれ違いが生じる。蓋を開けてみれば有名になった時用のサインの練習をヨシミはしていたのだ。これについて先生は誰もが通る中2ムーブだとして生暖かく接する。するとヨシミもこの行為が恥ずかしい物だということに気付き一歩大人になるのであった。支払いの際のサインで、自分の考えたオリジナルサインで署名しちゃうヨシミが可愛いね。さらに先生は純粋にヨシミのサインを褒め、そのサインを欲しいといってヨシミをキレさせながら好感度を上げていく。
 

ヨシミは初めて先生にカッコイイ自分を見せられたので先生の賛辞を素直に受け入れることができるようになった

ラストは③の練習の成果の披露。これはバンドの曲ではなくヨシミが個人的に練習をしていた曲を披露してくれるのである。努力して身に着けた腕前をきちんと発揮できた時には喜びが生じるものである。このことは以前のヨシミとは異なる経験であった。これまでヨシミは先生が褒めてくれても、それがリップサービスだと感じていた。それは自分はそんなに褒められるようなことをしたとは思っていないのに、先生が優しい言葉を賭けてくれるからであった。だが今は違うッ (ギュッ)。今度は自分が納得のいく形で、練習の成果を披露することができたので、先生の賛辞を素直に受け入れることができたのである。こうして精神的に成長したヨシミは先生のおふざけにも乗ることができ、先生の初めてを全て奪っていく程の心意気を見せた。

先生の童貞を全て奪う女ヨシミ