【感想】ブルーアーカイブ「どたばたシスターと古書館の魔術師」(2022.02.23~03.09)

ウイとヒナタの出会い。発掘された古代の経典を壊してしまったヒナタがウイに復元を依頼する話。
教会で働くシスターのヒナタは発掘された貴重な古代経典の輸送の仕事を与えられる。
だが経典には保存処理がなされておらずヒナタが触ると粉々に砕け散ってしまうのであった。
窮地に陥ったヒナタは先生と共に図書館に相談。そこで司書のシミコから委員長ウイを紹介される。
ウイは杜撰な本の取り扱いに憤り毒を吐いたり当て擦りを行ったりするが復元してくれることに。
そのためヒナタは復元に必要な材料を探し回ることとなりお使いRPG感満載な展開に。
ヒナタはスイーツ部や自警団のスズミ、救護のセリナの力を借りながら材料を集めることに成功する。
だが急遽経典を公開する日程が早まり、復元が終わらないまま、タイムリミットとなる。
経典の損壊を上司に報告せず誤魔化そうとしたヒナタは腹を括り、謝罪をしに行くのだが……。
材料集めの過程で知己になったキャラたちの助けで引き延ばし作戦が成功しコッソリ元に戻せた。

報連相をせずミスを隠して誤魔化そうとすることから始まるストーリー

貴重な古代経典の損壊
  • ミスを報告できる職場環境づくり
    • いや経典を損壊した時点でサクラコ様に報告しろよ。と思ったのは私だけではないハズ。ミスをしてもすぐに報告できるような職場環境づくりをしておかないと、ミスをしたら誤魔化して隠すようになり、結局被害が甚大になってから露呈するという最悪の状態になるよねということを示しているのだ。

  • 貴重な古代の経典の損壊
    • 今回の主役はヒナタとウイ。トリニティの教会で働くシスターのヒナタは発掘された貴重な経典の輸送任務を与えられる。だが経典には保存処理が施されておらず、ヒナタは経典を損壊させてしまう。この時点でサクラコ様に報告すべきだったのだが、ヒナタは先生に相談。損壊を隠蔽してバレないようにコッソリ復元して元に戻そうと試みる。頼った先は図書館で、司書のシミコから古書の修復のプロである委員長ウイを紹介される。だがウイは人間嫌いで孤独を好むタイプの人間であり、根暗陰キャコミュ障だった。そのため損壊した経典を見ると、保存処理に対する認識の甘さについて憤り、毒づいたり当て擦ったりする。それでもウイは善人であり、復元を請け負ってくれることとなった。

  • お使いRPGとヒナウイの因果交流
    • ここからはお使いRPGが始まる。復元に必要な材料とウイが要求するケーキを手に入れるために奮闘することとなる。この過程でヒナタはスイーツ部一行や自警団のスズミ、救護騎士団のセリナと知己になり助けたり助けられたりしながら復元の材料をゲットすることに成功する。ヒナタの奮闘を見ていたウイは、彼女の頑張りにほだされていき、偏屈さを緩和させていく。ヒナタがウイの古書に接する際の思想に気付いて、「本」の「復元」ではなく、その「子」の「治療」と云うシーンが良いよね。こうしてウイはヒナタに応えて復元を進めるのだが、なんとここでアクシデント。なんと経典を公開する日程が早まったというのだ。

  • お使いRPGで知己になったキャラたちが助けに来る!
    • 誤魔化しきれないことを悟ったヒナタはついに腹を括る。実はヒナタと先生は経典の箱に代替物としてハナコの性愛論書を詰めていた。そして公開時にはサクラコ様が経典の朗読をすることになっていた。このままではサクラコ様がお偉方の前で性愛論書を朗読することになってしまうぞ!!ヒナタは謝罪をするため厳重に警備されている現場へ赴き、なんとか中に入ろうとする。だがヒナタ一人ではどうすることもできなかった。ここでこれまでのお使いRPGで知己になっていた仲間たちが助けに来る展開が発動。タイトルどおり「どたばた」している最中に、先生は復元が終わった経典をコッソリと入れ替えることに成功し、事なきを得るのであった。

  • 話を転がすためとは云え隠蔽物語/良かったところなど
    • こうして八方皆良しの大団円に終わるのだが、そもそも損壊を最初に報告しておけば、せめて復元できる目途がついた時点で報告しておけば、こんなことにはならなかったであろう。いやまぁそうすると話が成り立たずにストーリーが紡がれなくなってしまうわけだが・・・。良かった探しをすると、ヒナタが自分にできることをなそうと奮闘する姿にウイが感化され自分の心情を訥々と先生に吐露するシーンはとてもグッとくる展開だった。
ヒナタの奮闘を見て思う所があり感化されていくウイ
ウイの思想を理解し彼女が本に対する姿勢と同様に接するヒナタ
体臭を気にするウイ