ブルーアーカイブ「砂狼シロコ(水着)」絆ストーリーの感想・レビュー

夏の海ならではの思い出を作ろうとするシロコが帰路が近づくと感傷的になり先生と夜の散歩に興じる話。
海無し県からリゾートにやってきたシロコはテンションが上がって海辺ならではのイベント体験しようとする。
幻の貝を見つけるべくシュノーケルをしたり、リゾート地をくまなく歩きまわったりとアクティビティする。
だが先に先生の体力が尽きてしまい先生は眠りにつくとシロコの背中におぶわれて夕焼けの海へとたどり着く。
活動的なシロコであったが、先生の寝顔を堪能し、二人きりで過ごす黄昏の時間に喜びを見い出す。
楽しい時間を過ごすシロコだったが帰路が近づくと寂寥感にかられ宿を抜け出し夜の海を見に行くことに。
先生はそんなシロコに付き合うことになるが、夜の海を見たシロコは昼の時との姿に違和感を抱き哲学タイムへ。
おそらく先生は仲間と過ごした楽しい時間の象徴としての海を唱えているのであろうがシロコは未だ気付けない。
それでも先生の問いだからと心の底に大事にしまっておき、いつか答え合わせをしようねと幕を閉じるのであった。

夏の海での楽しいひと時と、その反動により感じる寂寥感が、ノスタルジックに表現され郷愁を感じる

リゾート地でしかできないことをしようと生き急ぎ気味のシロコちゃん

海が無い砂に埋もれた学校からリゾート地にやってきたシロコ達。シロコは海ならではの経験を堪能しようとどこか生き急ぐところがあった。幻の貝があると聞けばシュノーケルに挑戦してゲットしようとし、リゾート地でしかできないことをするため先生をアチコチ連れ回すことに。だが貝は普通の味だったし、歩き回った結果先生は倒れてしまった。

シロコは自分ばかりが楽しんで先生を疲れさせてしまったことを責め、先生にひと眠りするよう促す。先生はシロコに見守られながら優しい眠りにつくのだが、シロコはいつのまにか先生をおんぶして浜辺へ移動していた。先生が目を覚ました時には既に夕暮れになっていた。シロコは生き急いでいたことを反省し、目を覚ました先生には二人きりでゆっくりした時間を過ごしたいと申し出る。こうしてシロコはリゾートならではの思い出を作りたいのではなく、先生との想い出を作りたいのだということに無意識に気付き始める。

リゾートで楽しい時間を過ごすうち、その時間は有限のものであることに感情を揺さぶられたシロコはなかなか寝付けない。そのため夜中の海を見に行きたくなり、先生に同伴してもらうことになる。だが夜の海を見たシロコは、昼の姿とは異なる違和感しか抱けず寂しさを増す。そんなシロコに対して先生は哲学的な禅問答をすることになる。おそらく先生が言いたかったのは、シロコが確認したかった海というのは仲間と一緒に過ごした青春の欠片の象徴としての海であり、海そのものではないと言うことなのだろう。

ここで安易に答えを出さず、解釈の幅をプレイヤーに持たせると共にシロコに考える時間を与え、いつか答え合わせをしようねと将来を担保する展開がグッとくるよね。幼少期に海の旅館で泊まった時、家に帰りたい気持ちと海でもっと遊びたいという気持ちで綯い交ぜになったような感情をブルアカのシナリオを読んで思い起こされた。そんな思いをシロコに投影してしまったかもしれない。

水着シロコかわいいね集

先生と幻の貝を食べるために奮闘するシロコ
生き急いでいたことを反省し先生と二人きりでゆっくりする時間を味わいたいと思うシロコ
帰路が近づき旅先での楽しい思い出がセンチメタルに代わるシロコ
シロコが確認したかったのは海そのものではなく青春の欠片の象徴としての海
夜の海を見ながら先生と哲学するシロコ
未来に過去を振り返り答え合わせをする約束をしたシロコ

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