ウスイホンを書いたが鳴かず飛ばずに終わった同人腐女子が使える作品を作るため指導を請いに来る話。
ストーリー性よりも、ぶっ飛んだヒロインの下ネタ全開トークによる主人公との掛け合いがウリ。
ADV形式で進んで行くが途中で主人公くんが薄い本を読む時に漫画形式(吹き出し読み上げ)になる。
作中でもセルフツッコミされているが、八九寺真宵が好きな視聴者はこのテキスト好きそう。
ライター独自の仏教思想もそれとなく登場したり(排尿で輪廻)、処女喪失で秩父の風景を想起したりする。
体験版はヒロインが主人公に自作の同人誌を何とか読んでもらおうと息巻く様子がメインとなる。
だが主人公はチンピクすらしなかったため、ヒロインは自分の同人誌で勃起させることを目指す。
自作同人で抜いて貰おうとする著名なキャラは天色アイルノーツのメインヒロインとかがいたよな。
どこまで同人作品論を真剣に扱えるかでシナリオの評価が決まってきそう

体験版はおバカな掛け合いのテキストがウリで勢いだけ天元突破したような感じ。だがだからといって「funny」なだけでなく「interesting」な笑いもある。本作は漫研に所属している後輩が突如家に押しかけて来るところから始まる。彼女は同人作家でありエロ漫画を描いたのだが、反響が少なく鳴かず飛ばずであったことを告白する。そのため使える同人誌を作るために主人公に教えを請いたいというのであった。本作はギミック的にも単なるADVとは異なり、主人公がウスイホンを査読する際には漫画ビューモードとなり、音声読み上げ形式で台詞が進んでいくというスタイルを取っている。こうしてヒロイン初めての同人誌が読まれるのだが、その結果は悲しい物であり、主人公をチンピクすらさせることができなかったのである。そのためヒロインは悔しくなり、自分の同人誌で先輩を勃起させたいと強く願い、指南を受けることになった!という所で体験版はお開きとなる。本作の目的は同人誌の制作であるため、どのような本づくりをすれば抜けるウスイホンを作れるのかが焦点になる。単純な抜きゲーとして捉えれば、作品論の要素など無くても成り立つんだろうけど、ここが蔑ろになると単なるキャラゲーに堕してしまう。もし本当に真剣に同人作品論を扱う深い内容になれば間違いなく名作となるだろう。だからこそ体験版では、どのように主人公がヒロインに助言するかについて期待が持たれたのだが……扱われずに終わった。いや、販売マーケティング担当者さん、ここが一番重要なトコでしょ!?見せずにどーする?と、言うわけで同人誌制作の描写でアツい展開があったら買うので起こして。

以下はその他雑感。本作はピンヒロインものなのだが、「現実編」と「同人誌を読む編」に分かれているので、オカズとして使われる同人誌用のキャラが用意されている。それぞれ別の絵師でありリアル調と萌え絵調で書き分けがなされており一粒で二度おいしい展開になっている。また本作の見所は前述したようにヒロインとの掛け合いのテキストであり、下ネタ満載の軽快なギャグ的なトークが好きな人にはおススメかもしれない。ライターがセルフツッコミしているが八九寺真宵が好きな人とか向けの脚本である。八九寺真宵の台詞がギャグのようでいて、深い内容であるように、本作もゲラゲラ笑うだけではない面白さが垣間見られる。ヒロインが勃起について論じた際、主人公が性癖は人それぞれであると諭すのだが、ヒロインは普遍的勃起力を提唱し良いウスイホンは全ての人を勃たせるのだとフンフンするところとかおススメ。本作ライターは仏教思想を援用することが多いが本作もバッチリと排尿する際に輪廻とか言い出す。また処女喪失の際には埼玉県秩父の心象風景が描かれていく。あと雰囲気的にはかつて流行った「グイグイくる後輩」や「理解る後輩」のようなのが好きな人にも合うかもしれない。どうでもいいことだが、自作同人誌で主人公に抜いて貰おうと息巻くヒロインとしてはゆずソフトの天色アイルノーツという作品に出て来るメインヒロインとかいたよなとふと思い出した。




