『そして明日の世界よりー』 3日目「水守御波ルート」

御波シナリオ要旨

御波は病弱で死の覚悟をしていたためセカイの崩壊を迎えても落ち着いていられた。そんな御波に励まされ昴はセカイ崩壊の覚悟をしていく。昴の優しさに触れた御波は、日常の素晴らしさを知るが、その日常は砂上の楼閣であることを意識する。そう、死ぬのが怖ろしいのではなく、日常が終わってしまうことに人々は怯えていたのだ。ここで御波のアドバンテージはなくなり精神崩壊。だが、今度は昴が御波を支え、セカイの危機が迫ろうとも二人であるがままに生きようと決意を固めてエンド。

プロローグ

  • 図書館で本の整理

文学少女といえば図書館での情交。
図書館の書架の整理を手伝った後は、本を読む彼女の傍でお宿題。解らないところは教えてもらっちゃうぜ。化学?そんなものさっぱりだ。理論化学はまだしも有機・無機なんて覚えらんねーっての。これでも高校の時は無理やり理系にぶち込まれてたんですよ?で水守さんの趣味は星座と星占いだとか。

  • 水守さんの家庭の事情

水守さんのうちは父子家庭。お母さんは離婚してしまった。その原因は水守さん自身。彼女が虚弱児であったため、父方の祖母に圧迫されたとか云々。落ち込み彼女に対し、今度母親に会うまでに体力つけてムキムキになろうぜと励ます。

  • 休日の忘れ物デート

おいおい、水守さんはパスカルの『パンセ』なんて読むのかい?
しかも主人公の名前が葦野だし、人間は「考える葦」である。

  • 海へ行きましょう


夕陽が葦屋さんを呼んでいるとしつこく促す水守さん。彼女は人の気持ちに機敏なのだ。それは、自分自身が感情を推し量っているから。そのことに気づいた昴は、寂しくないように水守さんの傍にいることを選ぶ。気持ちを見透かされた水守さんは泣いちゃうの。そして名前呼び。今まで水守さんには友達がいなかったらしく歓喜に沸く。

  • 海からの帰り道

子供を産むなら自分の命とひきかえにする覚悟が必要だと……
「一緒にいてもつまらない子なんです、私。
何もしない、何も食べない、何処にも行かない。
だから私には友達は居ませんでした」

そして水守さんのパスカル講座

大切なことは全て私達の想いの中にある
私達を立ち上がらせるものはそこからやってくるのであって
満たすすべのない場所や時によってあるものではない
故に想う事を忘れずに
そこにこそ、あるべきすがたがある


  • 「普通」であることを望む

御波はリレーの練習で頑張りすぎて倒れてしまう。どうしてそんなことしたんだという問いに対し、昴にだけは自分が異常者ではなく普通だと知って欲しかったと答える。枕を涙で濡らす彼女に昴は、「御波はペース配分を間違っただけで、倒れてしまった罰ゲームを決行する」と告げる。怪訝な表情をしていた御波も、昴が御波を普通の子として扱おうとしているのに気づく。そしてまた涙。

罰ゲームはお姫様抱っこ。昴が主導権を握っていたものの、御波も反撃に出る。ほっぺにちゅー攻撃が発動。逆襲といいながら、やった御波本人の方が恥ずかしがっちゃうの。

7/5(月)

  • 世界の崩壊を知らされても一向に動じない御波

世界崩壊にファビョる昴は御波の落ち着きに驚かざるを得ない。そこでつい尋ねてしまうと、彼女はいつも死と隣りあわせで生きているとのお言葉。世界の危機が日常となっていたから。一般人が死を恐れて気晴らしに興じているのに対し、死を意識して実存を取り戻せとのたまう。「だから私にはいつだって、この日がやってくる覚悟がありました」

7/6(火)

  • 御波と図書館


高い所に本を戻そうとしていたら男の子が後ろから来て、変わりにやってくれるシュチュに憧れる御波。そんな御波に初恋の話をすることになる。昴は結婚してくれだの恋人だの溢れんばかりの愛だの冗談で語り、賢い御波はそれを冗談としてノッてきてくれるも、本当は昴にきゅんきゅんしてるの。昴は朴念仁過ぎますね。

  • 御波と下校

“普通”という価値。基準となるのは。死という現状を受け入れる覚悟があるかどうか。はじめから覚悟を持っていた御波は“普通”になり、てんやわんやの一般人は“異常”になる。だからこそ、御波が異常だったときにサポートしてくれたみんなに応援をしてあげるのだと。

7/7(水)

  • 七夕飾り

世界崩壊に皆がショックを受ける中、御波は元気。
そこで、二人で七夕の竹を切りに行くことに。
御波の嬉しがる様子になにがあったのかと尋ねれば、母親が帰ってくるとの事。

7/8(木) 化学の先生自殺

  • 修学旅行の行き先

化学の先生自殺事件を忘れるために、御波が修学旅行の話題を出す。

  • お弁当

なんと御波がお弁当を作ってきてくれましたよ。
料理の基本は卵焼き。

  • 御波とプール



泳げない御波のために泳ぎを教えることに。
って、何で学校のプールなのにスク水じゃないんですか!!
で、バタ足からビート版へと進み、最後にはばちゃばちゃと25m泳ぐ。

  • 下校

塩素が残っていないか確かめるために髪をクンクン。
女性の髪の手入れって大変だよな。
特に長いとお手入れが大変。乾かすのにも一苦労。
御波の髪を拭いてあげながら良い雰囲気。そして「私の事も好きですか?」と・・・
そして水泳の練習で疲れてしまった御波を保健室で休ませる。
今までは落ち込み気味だったのに積極的になってきた御波。
世界崩壊のため死への時間を気にする必要がなくなったので前向きになったのだとか。

  • 昴、精神崩壊。

世界の破滅に精神的に参ってしまっていた昴は、夕陽に甘えられたのを支えきれなくなる。ついに夕陽を突き放し、現実から逃げ出す。だが、爺さんに助けられてなんとか自分を取り戻す。

7/9(金)

  • 寝坊する御波
  • 御波に訊いてみる。

御波が以前本を読んでいるときに集中しすぎていたのは、周りの音が自分には関係ないと思っていたから。
今の昴は昔の御波にそっくりだとか。
大きな出来事にショックを受けて、それしか目に入らなくなっている。目の前に色々と大事なことがあるのに、それに目が行かなくなっている。
また逆に、今の御波は糸の切れた凧のように無鉄砲なのだとか。

  • お料理大会

水守さんは昴のために練習してきたっていってるの!!
御波のエプロン姿に昴はココロを動かされる。

  • 下校風景

なんだかお友達が自分のことを見てくれるっていう実感が嬉しくて。
つーか、御波と居るときに夕陽の話すんなよ。
御波「やっぱり葦屋さんには夕陽さんが一番なんですか?」

そして唐突に告白される。告白された昴も、落ち着いているし。

「葦屋さん、私が貴方の一番星になる余地って、ありますか?」

7/10(土)

  • 運動会の練習

ハイスピードで御波が走り回っているかと思ったら、なんと彼女には熱があるじゃないですか!!驚いた昴は、彼女のおうちまでつれて帰る。

御波が昴を好きなのは本当だ。
では、何故好きなのか。
それはいつも一人ぼっちで寂しかったから。
本当は孤独を埋めて欲しかっただけなのかもしれなかった・・・
孤独を埋めたくて昴を好きになったのか。
好きになったから孤独を埋めたくなったのか。


そんな心情を吐露すると、孤独を埋めて欲しいだけのだとしても何時だって埋めてやるさと返す。そんな昴さんに惹かれていると感じた御波ちんは自分がちゃんと昴を好きなのだと改めて認識したのでした。

7/11(日)

御波の風邪を貰ってしまった昴。
無理して運動会の練習をするも、倒れてしまう。

「貴方はずるいです
自分だけは特別だって思ってます
自分の決めたことを遣り通すためなら
どんな犠牲をも迷わず支払ってしまう」


昴を心配することで自分がどれだけ昴に心配されたかを知る御波
熱を計ると称して、接吻を交わす。そして性交を求める御波だが、男としての貞操を見せる昴はきちんと線引き。健速さんの主人公は芯が通ってるぜ。
「全部飛び越えたと思った。
貴方の優しさを一身に受けたかったから。
でも最後の最後に現れて私を止める壁は、貴方の優しさですか?

この一言で情事に突入。

7/12(月)

いつものごとく、昴だけ脱出計画に選ばれる。
もしかしたら、どの並行世界でも昴が選ばれるのは決定事項なのか?

そしてシェルターとヒロインを比べて一発でヒロインを選らべず、生き残りたいと願ってしまう。自分の命とヒロインの間で揺れ動く主人公。しかも自己犠牲ではなく共倒れが決まっている世界。

そして御波からは「葦屋さんは自分のために自分を想って下さい」との励ましの言葉を受ける。昴は人のために頑張りすぎて自分を省みないから。

7/13(火)

昴が非難計画に選ばれたことが漏洩しまくるのも決定事項。
今回はみんなに祝福されすぎて、計画を断るのを拒否し辛くなる

そして教室でみんなに自分の感情を相談する。

ここでみんなと死のうって覚悟したはずなのに。
みんなで懸命に生きてそれで死ぬなら良いじゃないかって
思ってた筈なのに。
なのに取引を持ちかけられた。
世界の全てを差し出せば、命だけは助けてやろう。
という取引に。
俺は生きるためにはここにある世界を全て差し出さなきゃならない。けどそれこそが今の俺を支えているんだ。

するとみんなが私達の思い出を持っていってくれれば良いと一致団結。思い出作りをしようじゃないかと。これはもう島には残れないということ。


昴は喜んでシェルターに送り出してくれようとするヒロインたちに甘えきっていた。自覚していてもそこから抜け出すことは出来なかった。


だが、島民たちはそんなに優しくなかった。
昨日まで挨拶してくれていた人たちがシカト&ヒソヒソ話。
昴の居場所がもうないのだと認識せざるを得なかった。
酔っ払いに絡まれ八つ当たりを食らう。

夜の星座を見ながら携帯電話でおしゃべり。
「暗くて控えめで、何をするにも受身で。
何もかも諦めたような顔をしてて。
今にして思えば馬鹿な子だったなぁって思います」

7/14(水)

世界の破滅を迎えて広がるテロリズム
テレビ報道の誘拐はまさか御波の誘拐を暗示してんじゃないよな?

  • 登校風景

ヲイヲイ、御波とセクロスしたこと勘ぐられてるし。
そこへ突然石が飛んでくる。
昴がシェルターに選ばれたことを嫉妬した集団に投石をうけたのだ。
昴を庇った御波の手に岩石がヒット。

  • 解決策は「シェルターに入らない」

だが、御波をはじめ皆は昴が生きることを望む。
シェルター権の破棄は現実から逃げているだけなのだと。
青葉ルートに言ってやりたいのですが。
暴徒と化した人たちもある意味可愛そうな人々。
自分が手に入れることが出来ないものを手に入れた昴に感情をぶつける他に逃げ道がない袋小路。

  • 御波精神崩壊

この世界の崩壊という場面で御波が他の人々とは違い自我が保てていたのは、もともと彼女には守るべき日常がなかったから。だからこそ、普通でいられ、普通になれたから周囲に輝きが見出せたのだ。だがしかし、そこで初めて掴んだ日常が崩壊してしまうのだということを知る。つまりは、御波の場合、ショックが段階的にやってきたのだ。異常だったからこそ知りえた普通という幸せ。だが自分が普通になればその日常は崩壊するのだということを知る。

つまりは水守御波は、闘病生活のなかで死に対する覚悟は出来ていた。しかし彼女には日常がなかった。守りたい日常が出来たらそれを失う恐怖というものが理解できた、ということ。


出来ることといったら肉慾で繋ぎとめること。
性行為の快楽にふけり遅くなって下校。
だが、そこで事件は…起こらなかった。
御波との情交のなかで、セカイの滅亡よりも一人の女の子方が大切であることを知る。そしてシェルター行きはやめちまうのさ。

7/15(木)

  • 朝のニュース

シェルター権利者のリンチ殺害。
御波のために残る決意をした昴だが、このニュースは何を意味しているのだろうか。

父なる偉大なる御方、彼らをお許しください。
彼らは一体何をしているのか解らないのです。

  • 学校サボり

一晩後の朝寝を迎え、気持ちを確かめた二人。
御波のためならシェルター行きを捨てる覚悟が出来た昴。
日常というセカイが崩壊することへ前向きになる御波。
学校をサボってぷらぷらすることに。


日常の崩壊を恐れる御波は、爺さんから妻の死とその後の生活を聞く。つまりは「出会わなければ悲しくなかったと言って恨むよりも出会ったからこそ楽しい日々があったと思え」というもの。中二病患者への警告ですな。
「自分から諦めて、全てを手放す事だけはしてはならんのじゃ」

俺の大学生活は人生は余生なんですけど?どうしたらイインダ。

  • 無断外泊門限破り

修学旅行へ行けなかった御波のために島内一周修学旅行の旅へ。
病気のために幸せがないと腐っていた過去に別れを。
星が堕ちてセカイが滅びるという現実を乗り越え。
腐らずに一日一日を大切に過ごしていく。

昴はここでシェルター行きをやめる発言。
御波は喜ぶがその喜びは、昴の死を喜んでいることに気づく。
なんと罪深いことであろうか。

「私は、貴方にとって命と引き換えにするほど価値のある女ですか?」

  • 屋上での情事

昴の帰る場所は御波の隣なの。
自分の不幸に酔っていた御波は一歩を踏み出せたのでした。
大切な事は全て私達の想いの中にある
大切なのは私たちが何を想って、そして何を目指そうとするか
大切なのはきっと結果や生き死にそのものではない。
二人でセカイの終焉に臨もうと誓ってエンド。